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2024.12.29

LINE公式アカウントのリッチメッセージを徹底活用!種類・作成方法・配信設定を分かりやすく解説

LINE公式アカウントで使えるリッチメッセージ、活用できていますか?魅力的なビジュアルと複数ボタンで、ユーザーのエンゲージメントを高める強力なツールですが、種類や作成方法、効果的な活用方法を理解していないと、宝の持ち腐れになってしまいます。

この記事では、リッチメッセージの基本から、カルーセルタイプ、イメージカルーセルタイプ、ボタンタイプといった種類ごとのメリット・デメリット、具体的な活用事例、LINE Official Account ManagerやMessaging APIを使った作成方法、配信設定、効果測定までを網羅的に解説します。さらに、ECサイト、飲食店、美容室など業種別の活用事例や、画像サイズ、テキスト文字数、配信頻度といった注意点もご紹介。

この記事を読めば、リッチメッセージを効果的に活用して、LINE公式アカウントの運用成果を最大化するための知識とノウハウが手に入ります。

具体的な活用事例を参考に、明日からすぐに実践できるテクニックを学び、顧客エンゲージメント向上、コンバージョン率アップを実現しましょう。

Contents

1. リッチメッセージとは

LINE公式アカウントで配信できる、画像や動画、ボタンなどを組み合わせたリッチな表現力を持つメッセージのことです。従来のテキストメッセージとは異なり、視覚的に訴求力の高いメッセージを送信できます。ユーザーの目に留まりやすく、アクションを促しやすい点が特徴です。LINE公式アカウントを運用する上で、顧客エンゲージメントを高め、ビジネス成果に繋げるための重要なツールです。

1.1 リッチメッセージのメリット

リッチメッセージを活用することで、様々なメリットが得られます。主なメリットは以下の通りです。

  • 視覚的な訴求力が高い:画像や動画、ボタンなどを用いることで、ユーザーの視線を惹きつけ、メッセージの内容を効果的に伝えられます。LINE公式アカウントのテキストメッセージだけでは伝えきれない情報を、視覚的に表現することで、ユーザーの理解度を高められます。
  • ユーザーのアクションを促しやすい:商品購入ページや予約ページへの導線をボタンで設置することで、ユーザーの行動をスムーズに促せます。クーポン配布やキャンペーン告知にも効果的で、コンバージョン率の向上に貢献します。
  • ブランドイメージの向上:高品質な画像や動画を使用することで、ブランドイメージの向上に繋がります。洗練されたデザインのリッチメッセージは、企業の信頼感や高級感を演出する上でも効果的です。
  • 表現力の幅が広い:カルーセルタイプ、イメージカルーセルタイプ、ボタンタイプなど、複数の種類のリッチメッセージを使い分けることで、様々な表現が可能です。商品紹介、イベント告知、新サービス案内など、目的に合わせて最適な形式を選択できます。

1.2 リッチメッセージのデメリット

メリットが多い一方で、いくつかのデメリットも存在します。導入前にしっかりと理解しておきましょう。

  • 作成に手間がかかる:画像や動画の準備、テキストの入力、レイアウト調整など、テキストメッセージに比べて作成に時間がかかります。特に、高品質なクリエイティブを作成するには、相応のスキルやツールが必要となる場合もあります。
  • 費用が発生する可能性がある:リッチメッセージの作成自体は無料ですが、高品質な画像や動画を作成するために、外部のデザイナーや制作会社に依頼する場合は費用が発生します。また、LINE公式アカウントマネージャーでリッチメッセージを作成する場合、一部機能の利用には有料プランへの加入が必要な場合があります。
  • 配信数が制限される可能性がある:無料プランの場合、リッチメッセージの配信数に制限がある場合があります。大量のメッセージを配信したい場合は、有料プランへの加入を検討する必要があります。
メリットデメリット
視覚的訴求力が高い作成に手間がかかる
ユーザーのアクションを促しやすい費用が発生する可能性がある
ブランドイメージの向上配信数が制限される可能性がある
表現力の幅が広い

これらのメリット・デメリットを踏まえ、自社のビジネス目標に合致するかを検討し、効果的に活用することが重要です。

2. リッチメッセージの種類

LINE公式アカウントで利用できるリッチメッセージは、大きく分けて下記の3種類があります。それぞれの特徴を理解し、目的に合ったタイプを選択することが重要です。

2.1 カルーセルタイプ

カルーセルタイプは、複数枚のカードを横にスライドして表示できるリッチメッセージです。最大10枚のカードを配置でき、それぞれのカードに異なる画像、タイトル、テキスト、アクションボタンを設定できます。商品紹介やイベント告知など、複数の情報を伝えたい場合に効果的です。

2.1.1 カルーセルタイプのメリット・デメリット

メリットデメリット
  • 複数の情報を1つのメッセージで伝えられる
  • ユーザーの興味関心を高めやすい
  • 各カードに異なるアクションを設定できる
  • 情報量が多すぎるとユーザーが離脱する可能性がある
  • スマートフォン画面のサイズによっては、すべてのカードが見切れる場合がある

2.1.2 カルーセルタイプの活用事例

例えば、ECサイトでは複数の商品をカルーセル形式で表示し、各商品への導線を設けることで、購買意欲を高めることができます。また、飲食店では、おすすめメニューを写真付きで紹介し、クーポンを配布することで集客につなげることができます。その他、キャンペーン情報やイベント告知にも活用できます。

カルーセルタイプは、複数の商品やサービスを一度に紹介したい場合に最適です。

参考:LINE for Business

2.2 イメージカルーセルタイプ

イメージカルーセルタイプは、カルーセルタイプと同様に複数枚のカードを横にスライドして表示できますが、画像がメインとなるタイプです。各カードには1枚の画像と、短いテキスト、アクションボタンを設定できます。視覚的に訴求したい場合や、ブランドイメージを伝えたい場合に効果的です。

2.2.1 イメージカルーセルタイプのメリット・デメリット

メリットデメリット
  • 視覚的に訴求力が高い
  • ブランドイメージを伝えやすい
  • ユーザーの直感的な理解を促せる
  • テキスト情報が少ないため、詳細な説明が必要な場合は不向き
  • 画像のクオリティが低いと逆効果になる可能性がある

2.2.2 イメージカルーセルタイプの活用事例

アパレルブランドの新作紹介や、旅行会社のツアー紹介など、ビジュアルで訴求したい場合に効果的です。また、飲食店では、季節限定メニューの告知や、店舗の雰囲気を伝えるために利用できます。その他、イベント告知やキャンペーン情報にも活用できます。

イメージカルーセルタイプは、視覚的に訴求したい場合や、ブランドイメージを伝えたい場合に最適です。

参考:LINE Developers

2.3 ボタンタイプ

ボタンタイプは、メッセージ下に最大4つのアクションボタンを設置できるリッチメッセージです。シンプルな構成で、ユーザーに具体的な行動を促したい場合に効果的です。

例えば、ウェブサイトへの誘導や、電話予約、クーポン取得などを促すことができます。

2.3.1 ボタンタイプのメリット・デメリット

メリットデメリット
  • ユーザーに具体的な行動を促しやすい
  • シンプルで分かりやすい
  • コンバージョン率向上に繋がる
  • 一度に多くの情報を伝えられない
  • ボタンのデザインが限られている

2.3.2 ボタンタイプの活用事例

ECサイトでは、商品購入ページへの導線として活用したり、飲食店では、オンライン予約やクーポン配布に活用したりできます。また、問い合わせ窓口への誘導や、アンケートへの参加を促すことも可能です。ボタンタイプは、ユーザーに具体的な行動を促したい場合に最適です。

参考:LINE for Business

3. LINE公式アカウントでリッチメッセージを作成する方法

LINE公式アカウントでリッチメッセージを作成する方法は、主に「LINE Official Account Manager」と「Messaging API」の2種類があります。それぞれの特徴を理解し、目的に合った方法を選択しましょう。

3.1 LINE Official Account Managerでの作成方法

LINE Official Account Managerは、LINE公式アカウントの管理画面から直感的にリッチメッセージを作成できるツールです。プログラミングの知識がなくても簡単に操作できるため、初心者の方におすすめです。

3.1.1 画像・動画の準備

リッチメッセージに使用する画像や動画は、事前に準備しておきましょう。推奨されるファイル形式やサイズは、LINE公式ドキュメントで確認できます。高画質で魅力的なビジュアルを用意することで、ユーザーの目を引き、クリック率の向上に繋がります。

ファイルサイズの上限や、推奨されるアスペクト比なども考慮に入れて準備しましょう。例えば、画像のファイル形式はJPEGまたはPNGが推奨されており、ファイルサイズは最大10MBまでです。動画の場合は、ファイル形式はMP4が推奨されており、ファイルサイズは最大200MBまでです。また、アスペクト比は1:1または1.91:1が推奨されています。詳しくはLINE公式ドキュメントをご確認ください。

3.1.2 リッチメッセージの作成手順

LINE Official Account Managerにログイン後、「リッチメッセージ」タブから新規作成を開始します。リッチメッセージの種類(カルーセルタイプ、イメージカルーセルタイプ、ボタンタイプ)を選択し、必要な情報を入力していきます。タイトル、テキスト、画像、動画、ボタンのリンク先などを設定し、プレビューで確認しながら作成を進めましょう。

具体的には、以下の手順で作成します。

  1. LINE Official Account Managerにログインします。
  2. 左側のメニューから「リッチメッセージ」を選択します。
  3. 「作成」ボタンをクリックします。
  4. 作成するリッチメッセージのテンプレートを選択します。(カルーセルタイプ、イメージカルーセルタイプ、ボタンタイプ)
  5. 各項目を入力します。画像や動画、タイトル、テキスト、ボタンのリンク先など、必要な情報を入力します。
  6. プレビューで確認します。作成したリッチメッセージがどのように表示されるかを確認します。
  7. 保存します。問題がなければ保存ボタンをクリックしてリッチメッセージを作成します。

3.2 Messaging APIでの作成方法

Messaging APIは、より高度なリッチメッセージを作成・配信するためのAPIです。プログラミングスキルが必要ですが、柔軟なカスタマイズが可能です。例えば、ユーザーの属性や行動に基づいたパーソナライズされたリッチメッセージを送信することができます。

3.2.1 Messaging APIの導入

Messaging APIを利用するには、LINE Developersアカウントを作成し、チャネルを作成する必要があります。その後、APIキーを取得し、システムに組み込みます。

詳しい手順は、LINE Developersドキュメントを参照してください。

3.2.2 リッチメッセージのJSONデータ作成

Messaging APIでは、リッチメッセージの内容をJSON形式で記述します。各リッチメッセージの種類に応じたJSONデータを作成し、APIを通じて送信することで、LINE公式アカウントでリッチメッセージを送信できます。

例えば、カルーセルタイプのJSONデータは以下のように記述します。

上記は簡略化した例です。具体的なJSONデータの構造は、LINE Developersドキュメントで確認してください。 各要素の意味や必須項目、オプション項目などを理解した上で、適切なJSONデータを作成することが重要です。JSONデータの作成には、専用のツールやライブラリを利用すると効率的に作業できます。

4. リッチメッセージの配信設定

LINE公式アカウントで作成したリッチメッセージは、様々な設定を適用して配信できます。ターゲットを絞り込んだ配信を行うことで、より効果的なプロモーションを実現できます。ここでは、主要な配信設定について解説します。

4.1 セグメント配信

リッチメッセージを特定のユーザー層に絞って配信したい場合は、セグメント配信が有効です。LINE公式アカウントでは、ユーザーの属性や行動に基づいてセグメントを作成できます。例えば、特定の商品の購入履歴があるユーザーや、特定の地域に住んでいるユーザーなどに絞ってリッチメッセージを配信することが可能です。

セグメント配信のメリットは、メッセージのターゲットを絞り込むことで、より高い効果を期待できる点です。

例えば、新商品の発売情報を、その商品に興味を持つ可能性が高いユーザーに絞って配信することで、購買意欲を高めることができます。

また、不要なメッセージ配信を減らすことで、ユーザーの受信ストレスを軽減し、ブロック率を下げる効果も期待できます。

セグメントの種類説明
デモグラフィックセグメント年齢、性別、OS、地域などの属性情報に基づいたセグメントです。
行動セグメント友だち追加日、メッセージの開封/クリック履歴、クーポンの利用状況などの行動情報に基づいたセグメントです。
カスタムセグメント複数のセグメントを組み合わせて作成するセグメントです。より複雑な条件でターゲットを絞り込むことができます。

セグメントの作成方法や活用事例については、LINE for Businessの公式サイトで詳しく解説されています。

4.2 配信日時指定

リッチメッセージの配信日時を指定することで、ユーザーにメッセージが届くタイミングをコントロールできます。例えば、新商品の発売日に合わせてリッチメッセージを配信したり、イベントの開催前にリッチメッセージで告知したりするといったことが可能です。

配信日時指定のメリットは、メッセージ配信のタイミングを最適化することで、より高い効果を期待できる点です。

例えば、ランチタイムに合わせて飲食店のクーポン付きリッチメッセージを配信することで、来店を促進することができます。

また、ユーザーの生活リズムを考慮した配信を行うことで、メッセージの開封率やクリック率の向上も期待できます。

4.2.1 配信日時指定の注意点

タイムゾーンに注意して配信日時を設定しましょう。特に海外ユーザーをターゲットにしている場合は、各国のタイムゾーンを考慮する必要があります。

4.3 APIによる配信

LINE公式アカウントのMessaging APIを利用することで、より高度なリッチメッセージ配信を実現できます。APIを利用することで、外部システムと連携した自動配信や、より詳細なセグメント配信などが可能になります。

APIによる配信のメリットは、柔軟な配信設定が可能になる点です。例えば、ECサイトの購入完了時に自動でリッチメッセージを送信したり、ユーザーの行動に応じてパーソナライズされたリッチメッセージを配信したりするといったことが可能です。

ただし、APIを利用するにはプログラミングの知識が必要となります。

4.3.1 Messaging APIの活用事例

  • チャットボットとの連携:ユーザーからの問い合わせに自動で応答するチャットボットと連携することで、顧客対応の効率化を図ることができます。
  • CRMシステムとの連携:顧客管理システム(CRM)と連携することで、顧客一人ひとりに最適化されたリッチメッセージを配信することができます。

Messaging APIの詳細については、LINE Developersの公式サイトで確認できます。

5. リッチメッセージの効果測定

LINE公式アカウントでリッチメッセージを配信したら、その効果をしっかりと測定し、改善していくことが重要です。効果測定を行うことで、どのようなメッセージがユーザーに響くのか、どのような施策がコンバージョンにつながるのかを把握し、より効果的なLINEマーケティングを実現できます。主な効果測定指標と、具体的な分析方法、そして活用できるツールについて解説します。

5.1 クリック率

クリック率は、リッチメッセージ内に含まれるURLがクリックされた割合を示します。クリック率が高いほど、メッセージの内容がユーザーの興味を引き、アクションを促す効果があったと言えるでしょう。クリック率は、メッセージの配信数に対してクリックされた数を割ることで算出できます。

クリック率を向上させるためには、魅力的なテキストや画像、動画を使用し、ユーザーにとってメリットのある情報を明確に伝えることが重要です。

また、CTA(Call To Action)ボタンを効果的に配置することもクリック率向上に繋がります。

例えば、「詳細はこちら」といった一般的なテキストではなく、「限定クーポンをゲット!」のような具体的なメリットを提示することで、クリック率の向上が期待できます。

5.1.1 クリック率の分析方法

クリック率の分析には、LINE Official Account Managerで提供される統計データが活用できます。配信したリッチメッセージごとのクリック数やクリック率を確認し、メッセージ内容や配信ターゲットとの関連性を分析することで、改善点を見つけることができます。

5.2 コンバージョン率

コンバージョン率は、リッチメッセージをきっかけに、最終的な目標(商品購入、予約、会員登録など)を達成したユーザーの割合を示します。コンバージョン率は、メッセージの配信数に対してコンバージョン数を割ることで算出できます。コンバージョンは、ビジネスの目標によって異なります。ECサイトであれば商品購入、飲食店であれば予約、美容室であれば来店予約などがコンバージョンとなります。

コンバージョン率を向上させるためには、ユーザーの行動を促す明確なCTAと、スムーズな導線設計が不可欠です。

例えば、リッチメッセージからランディングページへの遷移をスムーズにすることで、コンバージョン率の向上が期待できます。

また、ターゲットに合わせた適切なセグメント配信を行うことも効果的です。

5.2.1 コンバージョン率の分析方法

コンバージョン率の分析には、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールとの連携が有効です。リッチメッセージからの流入を特定し、コンバージョンに至るまでのユーザー行動を分析することで、ボトルネックの特定や改善策の立案に役立ちます。

例えば、UTMパラメータを活用することで、LINEからの流入を正確に計測できます。

5.3 効果測定ツール

リッチメッセージの効果測定には、様々なツールを活用できます。代表的なツールとその特徴を以下にまとめます。

ツール名特徴
LINE Official Account Managerリッチメッセージの配信数、クリック数、クリック率などの基本的な指標を無料で確認できます。
Google Analyticsリッチメッセージからの流入を特定し、コンバージョンに至るまでのユーザー行動を詳細に分析できます。UTMパラメータと組み合わせることで、より精度の高い効果測定が可能です。
KARTEユーザーの行動履歴に基づいて、パーソナライズされたリッチメッセージを配信し、効果測定を行うことができます。

これらのツールを組み合わせて活用することで、リッチメッセージの効果を多角的に分析し、より効果的なLINEマーケティング戦略を構築することができます。それぞれのツールで得られるデータを比較分析することで、より深いインサイトを得ることが可能です。

6. リッチメッセージの活用事例

リッチメッセージは様々な業種で活用でき、ビジネスの目標達成に貢献します。ここでは、ECサイト、飲食店、美容室、その他サービス業における具体的な活用事例を紹介します。

6.1 ECサイトでの活用事例

ECサイトでは、リッチメッセージを活用することで、商品購入を促進できます。例えば、新商品の告知やセール情報などをリッチメッセージで配信することで、ユーザーの購買意欲を高めることができます。

6.1.1 新商品紹介

新商品の魅力を伝えるために、イメージカルーセルタイプのリッチメッセージで複数の商品画像を掲載し、それぞれの商品ページへのリンクを埋め込むことが効果的です。商品の特徴や価格、利用シーンなども併せて記載することで、ユーザーの購買意欲を高められます。

例えば、アパレルECサイトであれば、新作の洋服をモデルが着用している画像を複数枚掲載し、各画像に商品ページへのリンクを設定することで、ユーザーは興味を持った商品をすぐに購入できます。

6.1.2 セール情報の発信

期間限定のセール情報やクーポン情報を配信することで、ユーザーの購買意欲を高め、売上増加に繋げられます。例えば、カルーセルタイプのメッセージで複数のセール商品を掲載し、それぞれの商品ページへのリンクを埋め込むことが効果的です。セール期間や割引率などを強調して表示することで、ユーザーの注目を集めることができます。

また、クーポンコードをリッチメッセージに含めることで、ユーザーは簡単にクーポンを利用できます。

6.1.3 再入荷通知

品切れ商品の再入荷情報をリッチメッセージで配信することで、再入荷を待ち望んでいた顧客に迅速に情報を届け、購買機会を逃しません。ボタンタイプのメッセージで「再入荷商品を見る」ボタンを設置し、クリックすることで商品ページに直接遷移できるようにすることで、ユーザーの購入プロセスを簡略化できます。

6.2 飲食店での活用事例

飲食店では、リッチメッセージを活用することで、来店促進や予約促進を図ることができます。例えば、新メニューの告知やキャンペーン情報などをリッチメッセージで配信することで、ユーザーの来店意欲を高めることができます。

6.2.1 新メニュー紹介

新メニューの魅力を伝えるために、イメージカルーセルタイプのリッチメッセージで複数の料理画像を掲載し、食欲を刺激する鮮やかな写真を使用することが重要です。メニュー名や価格、食材なども併せて記載することで、ユーザーの来店意欲を高められます。

さらに、期間限定メニューの場合は、期間を明記することで、緊急性を高めることができます。

6.2.2 クーポン配信

割引クーポンや特典情報をリッチメッセージで配信することで、新規顧客の獲得やリピーターの増加に繋げられます。

例えば、ボタンタイプのメッセージで「クーポンを使う」ボタンを設置し、クリックすることでクーポンが自動的に適用されるようにすることで、ユーザーの利用を促進できます。クーポンの利用条件や有効期限なども併せて記載することで、ユーザーの理解を深めることができます。

6.2.3 予約促進

ボタンタイプのメッセージで「予約する」ボタンを設置し、クリックすることで予約ページに直接遷移できるようにすることで、ユーザーの予約プロセスを簡略化できます。空席情報や予約特典なども併せて記載することで、ユーザーの予約意欲を高めることができます。

また、お店の電話番号を記載することで、電話での予約も容易になります。

6.3 美容室での活用事例

美容室では、リッチメッセージを活用することで、新規顧客獲得やリピート率向上に繋げることができます。

例えば、キャンペーン情報や新メニューの告知などをリッチメッセージで配信することで、ユーザーの来店意欲を高めることができます。

6.3.1 キャンペーン情報の発信

期間限定のキャンペーン情報や割引情報を配信することで、新規顧客の獲得やリピーターの増加に繋げられます。

例えば、カルーセルタイプのメッセージで複数のキャンペーン内容を掲載し、それぞれのキャンペーンページへのリンクを埋め込むことが効果的です。キャンペーン期間や割引率などを強調して表示することで、ユーザーの注目を集めることができます。

また、キャンペーンの利用条件なども併せて記載することで、ユーザーの理解を深めることができます。

6.3.2 新メニュー紹介

新メニューの魅力を伝えるために、イメージカルーセルタイプのリッチメッセージで施術例の写真を掲載し、ビフォーアフターを比較できる画像を使用することが重要です。メニュー名や価格、施術内容なども併せて記載することで、ユーザーの来店意欲を高められます。

また、期間限定メニューの場合は、期間を明記することで、緊急性を高めることができます。

6.3.3 予約促進

ボタンタイプのメッセージで「予約する」ボタンを設置し、クリックすることで予約ページに直接遷移できるようにすることで、ユーザーの予約プロセスを簡略化できます。スタイリストの指名や予約可能な日時なども併せて記載することで、ユーザーの予約意欲を高めることができます。

また、お店の電話番号を記載することで、電話での予約も容易になります。

6.4 その他サービス業での活用事例

業種活用事例リッチメッセージの種類
不動産おすすめの物件情報を配信カルーセルタイプ
旅行代理店ツアー情報やお得な旅行プランを配信イメージカルーセルタイプ
教育機関セミナー情報や講座の案内を配信ボタンタイプ
フィットネスクラブキャンペーン情報や体験レッスンの案内を配信カルーセルタイプ

上記以外にも、様々なサービス業でリッチメッセージを活用することで、顧客とのエンゲージメントを高め、ビジネスの成長に繋げることができます。それぞれの業種に合わせたクリエイティブなリッチメッセージを作成し、効果的なマーケティング施策を実施することが重要です。

より具体的な活用事例や成功事例については、LINE公式アカウントの公式サイトで確認できます。自社のビジネス目標に合わせて、最適なリッチメッセージの種類と配信内容を検討しましょう。

7. リッチメッセージ作成の注意点

魅力的なリッチメッセージを作成し、最大限の効果を発揮するためには、いくつかの注意点に留意する必要があります。画像や動画の仕様、テキストの制限、配信頻度など、適切な設定を行うことで、ユーザーに快適な体験を提供し、高いエンゲージメントに繋げることができます。

7.1 画像・動画の仕様

リッチメッセージで使用する画像や動画は、適切なサイズと形式を選択することが重要です。サイズが大きすぎると読み込みに時間がかかり、ユーザーの離脱に繋がる可能性があります。また、ファイル形式によってはLINEで正しく表示されない場合があります。最適なサイズと形式を理解し、高品質なビジュアルコンテンツを用意しましょう。

7.1.1 画像の仕様

項目推奨仕様
ファイル形式JPEG, PNG
アスペクト比1:1, 1.91:1
最大ファイルサイズ20MB

特にファイルサイズは重要です。20MBを超える画像は使用できません。ファイルサイズを小さくするために、画像圧縮ツールなどを活用しましょう。

例えばTinyPNGは、画質を維持しながらファイルサイズを効果的に縮小できます。

7.1.2 動画の仕様

項目推奨仕様
ファイル形式MP4
アスペクト比1:1, 16:9
最大ファイルサイズ100MB
最大再生時間1分

動画の再生時間は1分以内に収めるようにしましょう。長すぎる動画はユーザーの視聴完了率が低下する傾向があります。また、動画のファイルサイズも100MB以下に抑える必要があります。

7.2 テキストの文字数制限

リッチメッセージに表示するテキストは、文字数制限に注意する必要があります。文字数が多すぎると、メッセージ全体が見切れてしまい、重要な情報が伝わらない可能性があります。各要素ごとの文字数制限を把握し、簡潔で分かりやすいテキストを作成しましょう。

7.2.1 各要素の文字数制限

要素最大文字数
タイトル40文字
説明文60文字
ボタンテキスト20文字

タイトルと説明文は特に重要です。ユーザーの目に留まりやすく、メッセージの内容を端的に伝える必要があります。簡潔で魅力的なテキストを心がけましょう。

7.3 配信頻度

リッチメッセージは効果的なマーケティングツールですが、配信頻度が高すぎると、ユーザーに負担感を与え、ブロックされる可能性があります。適切な配信頻度を維持することで、ユーザーとの良好な関係を築き、長期的なエンゲージメントに繋げましょう。

配信頻度は、ターゲット層や配信内容によって異なります。配信頻度に関する明確なルールはありませんが、一般的には週に1~2回程度が適切とされています。ユーザーの反応を見ながら、最適な配信頻度を調整していくことが重要です。配信停止機能を設けることもユーザーへの配慮として重要です。

これらの注意点を守り、ユーザーにとって有益で魅力的なリッチメッセージを作成・配信することで、LINE公式アカウントの効果を最大限に引き出すことができます。常にユーザー目線で考え、最適なメッセージ配信を心がけましょう。

8. よくある質問(FAQ)

LINE公式アカウントのリッチメッセージに関するよくある質問をまとめました。

8.1 リッチメッセージは無料ですか?

リッチメッセージ自体は無料ではありません。LINE公式アカウントのプランによって月額費用が発生します。無料プランではリッチメッセージを含むメッセージ配信に費用が発生し、従量課金制となっています。

一方、有料プランでは一定数のメッセージ配信が無料枠に含まれる場合があります。詳細はLINE公式アカウントの料金プランをご確認ください。

8.2 リッチメッセージは何種類ありますか?

LINE公式アカウントで利用できる主なリッチメッセージの種類は以下の通りです。

種類説明
カルーセルタイプ複数のカードを横にスライドして表示できるタイプ。最大10枚のカードを配置可能。
イメージカルーセルタイプカルーセルタイプと似ていますが、画像をメインに表示するタイプ。最大10枚の画像を配置可能。
ボタンタイプ最大4つのボタンを配置できるタイプ。シンプルな構成で、特定の行動を促しやすい。

以前は「フレックスメッセージ」という自由度の高いリッチメッセージも提供されていましたが、2022年9月に廃止されました。

8.3 リッチメッセージの配信数は制限されますか?

LINE公式アカウントのメッセージ配信数には、プランごとに上限 が設定されています。無料プランではメッセージ配信数に応じて費用が発生し、有料プランでは一定数の無料配信枠が設けられています。リッチメッセージもこの配信数に含まれます。また、1通のリッチメッセージで配信できる画像や動画の容量 にも制限があります。

詳細はLINE公式アカウントの料金プランLINE Developersのドキュメントをご確認ください。

8.4 リッチメッセージの作り方を教えてください

リッチメッセージは、LINE Official Account Manager上で作成する方法と、Messaging APIを利用して作成する方法があります。LINE Official Account Manager上では、GUIで直感的に操作できるため、プログラミングの知識がなくても簡単に作成できます。一方、Messaging APIを利用する場合は、JSON形式でリッチメッセージの構造を記述する必要があります。より高度なカスタマイズや、外部システムとの連携を行う場合はMessaging APIの利用が適しています。

それぞれの作成方法については、LINE公式アカウントマネージャーの使い方LINE Developersのドキュメントで詳しく解説されています。

8.5 リッチメッセージで配信できるファイル形式は何ですか?

リッチメッセージで配信できる画像のファイル形式はJPEG、PNG、GIFです。動画のファイル形式はMP4です。また、ファイルサイズにも制限がありますので、LINE Developersのドキュメントで確認してください。

8.6 リッチメッセージのクリック率を上げるにはどうすれば良いですか?

リッチメッセージのクリック率を上げるには、ユーザーにとって魅力的なコンテンツを提供することが重要です。具体的には、高画質で目を引く画像や動画を使用したり、簡潔で分かりやすいテキストでメッセージを作成する、ユーザーの興味関心に基づいたパーソナライズされたメッセージを配信するなどが効果的です。また、CTAボタンを効果的に配置し、ユーザーが次に取るべき行動を明確にすることも重要です。

さらに、配信時間やターゲット層を適切に設定することで、より多くのユーザーにメッセージを届けることができます。

9. まとめ

この記事では、LINE公式アカウントのリッチメッセージについて、その種類、作成方法、配信設定、効果測定、活用事例、注意点などを詳しく解説しました。リッチメッセージは、画像や動画、ボタンなどを用いて、ユーザーに魅力的な情報を届けることができる強力なツールです。従来のテキストメッセージよりも高いCTR(クリック率)やCVR(コンバージョン率)が期待できるため、ビジネスの成長に大きく貢献する可能性を秘めています。

リッチメッセージを活用する際には、それぞれのタイプの特徴を理解し、目的に合ったタイプを選ぶことが重要です。例えば、複数の商品を訴求したい場合はカルーセルタイプ、視覚的に訴えたい場合はイメージカルーセルタイプ、ユーザーを特定の行動に促したい場合はボタンタイプが効果的です。また、配信ターゲットを絞り込んだセグメント配信や、最適なタイミングで配信する日時指定配信などを活用することで、より効果的なメッセージ配信が可能です。

リッチメッセージは、LINE公式アカウントの運用において非常に有効な手段です。この記事で紹介した内容を参考に、ぜひ自社のビジネスに取り入れて、顧客エンゲージメントの向上、売上アップを目指しましょう。作成時の注意点を守り、ユーザーにとって有益な情報を提供することで、より効果的なコミュニケーションを実現できるでしょう。

この記事を書いた人

Atsushi

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