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WEBマーケティングマガジン

WEB Marketing Journal

GA4

2022.11.18

【初心者必見】GA4基本の仕組みとできること6選

GA4とは2020年10月にリリースされた最新版のGoogle Analyticsです。
これまでUA(ユニバーサルアナリティクス)を使っていた方は多いと思いますが、2023年7月に計測終了と発表されたことで戸惑っている方も多いでしょう。

本記事では『GA4って一体何ができるの?』と疑問をお持ちの方に向けて解説します。
初心者の方にもわかりやすく解説していますのでぜひ最後まで目を通してみてください。

GA4がリリースされた背景

まずはGA4がリリースされた背景をざっくりと知っておきましょう。大きく2つの要因があるとされています。

1つ目は、計測方法が時代と合わなくなってきたことが挙げられます。

旧バージョンのUAではパソコンやスマホといったブラウザ単位でデータ計測を行ってきましたが、現在ではパソコン・スマホ・タブレットなど一人のユーザーが複数のデバイスでWebサイトを閲覧することが当たり前になっていることから、従来の計測方法が時代に合わなくなってきたことが挙げられます。

2つ目は、国際的にプライバシー保護の強化が進んでいることが挙げられます。
そのためGA4ではプライバシー保護のための取り組みや設定が追加されています。

GA4基本の仕組み

それではさっそくGA4の基本の仕組みを6つ解説していきます。

1.Webサイトとアプリを横断的に計測可能

GA4では、Webページとアプリを横断していても同じユーザーとして認識し、計測することができるようになりました。

これまでは、Webページ⇒アプリ⇒Webページのような移動の場合、
『UAでWebサイトの計測』『Firebaseでアプリの計測』という2つのツールで管理が必要でしたが、GA4ではWebとアプリのデータを一括で管理することが可能です。

例えば、Webおよびアプリ内でYoutubeを再生し、コンバージョンに至った場合のレポートもGA4一つで作成できます。

これにより、Google検索やソーシャルメディア、メールなどのオーガニックチャネルからのコンバージョンとデータを比較して分析を行うことも可能になりました。

2.計測はユーザーの行動ごとのイベントベース

これまでのUAは、サイトに訪問してから離脱するまでを1として計測するセッションベースでした。
また、Webページ内での動画の再生もWebページの滞在時間としてカウントされていました。

一方、GA4ではユーザーの行動を軸に計測するイベントベースに変更になりました。
イベントベースとは、ページビュー、クリック、ダウンロード、動画再生などのユーザーが行ったアクション一つ一つを「イベント」として計測する方法です。

現在はWebページやアプリ内で動画コンテンツを視聴することが多くなっていることもあり、イベントベースの計測にすることで、より具体的にユーザーの行動を把握できるようになりました。

3.ユーザーの行動予測を自動で数値化してくれる

Googleの機械学習の専門知識により、過去28日以内に操作をしたユーザーの今後の行動を自動的にデータにしてくれる予測指標が追加されました。

この機能を使用するとユーザーが今後どのような行動を取るかという予測を数値で見ることができます。

予測指標のベースは「購入の可能性」「離脱の可能性」「予測収益」の3つです。
例えば、この予測指標に基づいてカスタマイズを行い、「7日以内に購入の可能性がある既存顧客」の予測オーディエンスを作成することもできます。
※予測オーディエンスを作成するには条件を満たす必要があります。

この予測機能を使うことでユーザーにマッチしたアプローチを行えるようになり、コンバージョンを高めたり離脱を防ぐための対策を立てたりすることができます。

4.プライバシー重視のデータ収集が可能

GA4ではユーザーのプライバシー保護を重視した仕様になっています。

●データ収集の一部またはすべてを無効にできる
●データ保持期間を設定できる(最大14ヶ月保持可能)
保持期間はユーザー単位やイベント単位で設定可能で、設定された期間が過ぎるとアカウント及びGoogleのサーバーからデータが自動的に削除されます。

●共有するデータの指定が可能
データ共有設定で、アナリティクスのデータをGoogleと共有するか選択できます。
サポートがほしい場合など、必要に応じてGoogleテクニカルサポートにアカウントへのアクセスを許可できます。

5.マルチデバイス対応

GA4では一人のユーザーが複数のデバイスを使ってアクセスしている場合も、同一のユーザーとして計測される設計に見直されました。
それによりアクセス解析のデータにはユーザーという項目が新たに加わっています。

6.BigQuery(ビッグクエリ)が無料で利用できる

これまではUAの有料版(Googleアナリティクス360)でしか利用できませんでしたが、GA4では無料で利用できるようになりました。

BigQueryを活用することで、Googleアナリティクスだけでは実施できない高度な分析が可能になります。

7.UAとの違い

UAと比較して大きく変わった点は以下になります。

UAGA4
計測対象WebサイトのみWebサイト+アプリ
デバイスデスクトップPCを想定マルチデバイス対応
計測方法Cookieベースイベントベース

GA4を登録したほうが良い

現行のユニバーサルアナリティクスは2023年7月1日に終了することが決定しています。

さらに、UAからGA4へはデータ移行ができないため、データを蓄積させておくために初期設定だけでも済ませておくほうがよいでしょう。

★下記に当てはまる方は特に早めにGA4に登録しておくのがオススメ

●昨年対比などでデータを比較したい
●複数デバイスでの操作や、アプリ⇔Webをまたがって使用することが考えられる


GA4はUAを登録した状態でも同時並行でデータを取得することが可能なので、今後もGoogleアナリティクスを使うつもりであれば登録を済ませて使える状態にしておくと、スムーズに移行できます。

GA4導入する際に注意すべき点

1.学習コストがかかる

冒頭でもお伝えしたようにUAとGA4は別物と考えてもよいくらい、計測方法や操作面に関しても変わった点が多いです。
GA4に慣れるためには一定の学習が必要になるでしょう。

また、今後も管理画面や機能が変更されていく可能性もあるので、その都度慣れていく必要があります。

2.UAと数値に違いが発生する

前述したようにUAとGA4では計測方法が異なっていて、重複して計測しない分ページビューなどはGA4のほうが数値が低くなる可能性があります。

また、GA4にはあってUAにはない指標があるなど、これまでのUAのデータとGA4のデータを単純に数値で比較することが難しい場合もあります。

まとめ

UAからの変更点が多く慣れるまでに少し学習する必要があるGA4ですが、基本操作を覚えてしまえばUAよりもできることが多いため、より詳細で精度の高い分析を行うことができます。

GA4は現代社会に則したツールにバージョンアップしていますので、難しそうだからと諦めずに、基本の仕組みから理解して少しずつ取り組んでみましょう。

この記事を書いた人

カゲヤマ

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