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2025.7.14

見やすいホームページでアクセスアップ!ユーザーを惹きつける方法とは

ホームページの「見やすさ」は、ユーザー体験を向上させ、離脱率を下げ、SEO効果やコンバージョン率を高める上で極めて重要です。この記事では、その理由と、具体的なデザイン原則、スマートフォン対応や表示速度改善など、成果に繋がる「見やすいホームページ」の作り方を網羅的に解説します。

Contents

なぜ見やすいホームページが重要なのか

ホームページの見やすさは、訪問者がサイトにアクセスした際の第一印象を左右し、その後の行動に大きな影響を与えます。情報が整理され、直感的に理解できるホームページは、ユーザーにとって価値が高く、ビジネスの成果にも繋がります。この章では、なぜ見やすいホームページがそれほど重要なのか、具体的な理由を3つの側面から解説します。

ユーザー体験の向上とホームページの離脱率低下

見やすいホームページは、訪問者のユーザー体験(UX:User Experience)を格段に向上させます。情報が探しやすく、操作が簡単で、視覚的にも心地よいデザインは、ユーザーにストレスを感じさせません。その結果、ユーザーはサイト内で快適に情報を閲覧し、目的を達成しやすくなります。このような良好なユーザー体験は、サイトへの満足度を高め、再訪問を促す効果も期待できます。

逆に、文字が小さすぎる、どこに何があるか分かりにくい、といった見にくいホームページは、ユーザーにフラストレーションを与え、即座にサイトを離脱してしまう原因(直帰率の上昇)となります。せっかく有益な情報や魅力的な商品・サービスを提供していても、それが伝わる前にユーザーが去ってしまっては意味がありません。見やすいホームページは、ユーザーがサイトに留まり、コンテンツを深く閲覧してくれる可能性を高め、結果として離脱率の低下に貢献します。

見やすいホームページがもたらすUXへの好影響具体的な効果
情報探索の容易さユーザーが必要な情報へ迅速にたどり着けるため、時間的コストを削減できる。
操作の直感性特別な学習なしに、誰でも迷わず操作できるため、ストレスなく利用できる。
視覚的な快適性適切なフォント、配色、レイアウトにより、長時間の閲覧でも目の疲れを軽減し、内容に集中できる。
信頼感の醸成整理され、プロフェッショナルな印象を与えるデザインは、企業やブランドへの信頼を高める。

見やすいホームページとSEO効果

見やすいホームページは、検索エンジン最適化(SEO)の観点からも極めて重要です。Googleなどの主要な検索エンジンは、ユーザーにとって利便性が高く、有益な情報を提供するウェブサイトを高く評価する傾向にあります。見やすいホームページは、ユーザーがサイトに長く滞在し(ページ滞在時間の増加)、複数のページを閲覧する(回遊率の向上)可能性を高めます。これらの指標は、検索エンジンがサイトの品質を判断する上で重要なシグナルとなります。

また、適切に構造化され、論理的な情報階層を持つ見やすいホームページは、検索エンジンのクローラーがサイトの内容を効率的に巡回し、正確に理解する(クローラビリティの向上)手助けをします。これにより、コンテンツが正しくインデックスされ、検索結果で適切なキーワードに対して上位表示される可能性が高まります。特に、近年ではモバイル端末からのアクセスが主流となっているため、スマートフォンやタブレットでも快適に閲覧できる「モバイルフレンドリー」なデザインは、SEO評価において不可欠な要素です。

コンバージョン率を高める見やすいデザイン

多くのホームページにとって、最終的な目標は訪問者になんらかの行動(商品の購入、問い合わせ、資料請求、会員登録など)を促すこと、すなわちコンバージョン(CV)の獲得です。見やすいホームページは、このコンバージョン率(CVR)を大きく左右する要素となります。

ユーザーが求める情報にスムーズにたどり着け、提供される情報が明確で理解しやすければ、ユーザーは安心して次のステップに進むことができます。例えば、購入ボタンや問い合わせフォームがどこにあるか一目で分かり、入力も簡単であれば、ユーザーは行動を起こす際の心理的なハードルが下がります。逆に、デザインがごちゃごちゃしていて重要な情報が埋もれていたり、ナビゲーションが複雑で目的のページにたどり着けなかったりすると、ユーザーは途中で諦めてしまい、貴重なコンバージョンの機会を失うことになります。見やすいデザインは、ユーザーの信頼を獲得し、スムーズな行動喚起を促すことで、コンバージョン率の向上に直接的に貢献するのです。

見やすいホームページを実現する基本原則

見やすいホームページは、訪れたユーザーに快適な体験を提供し、サイトの目的達成に大きく貢献します。ここでは、ユーザーにとって真に見やすいホームページを実現するための普遍的な基本原則を4つのポイントに分けて詳しく解説します。これらの原則を理解し実践することで、ホームページの魅力と効果を最大限に高めることができるでしょう。

分かりやすい情報構造とホームページのレイアウト

ユーザーが求める情報に迷わずたどり着けるようにするためには、情報を整理し、論理的な構造で配置することが不可欠です。これを情報設計と呼び、見やすいホームページの土台となります。

具体的には、関連性の高い情報をグループ化し、階層構造を明確にすることで、ユーザーは直感的にサイト全体の構成を理解しやすくなります。例えば、ECサイトであれば「商品カテゴリ > 商品詳細 > 購入手続き」といった流れが分かりやすい情報構造の一例です。

情報構造を視覚的に表現するのがホームページのレイアウトです。見やすいレイアウトを実現するための主要なポイントは以下の通りです。

  • グリッドシステムの活用: コンテンツを格子状のガイドラインに沿って配置する手法です。要素間のバランスが整い、視覚的な安定感と一貫性が生まれます。
  • 視線誘導を意識した配置: 人間の視線は、ウェブページ上で特定のパターン(F字型やZ字型など)で動く傾向があります。重要な情報を視線の流れに沿って配置することで、ユーザーは自然と情報を認識しやすくなります。
  • 余白(ホワイトスペース)の適切な活用: 要素と要素の間に十分な余白を設けることは、情報を区別し、圧迫感を軽減する上で非常に重要です。余白はコンテンツの可読性を高め、洗練された印象を与えます。
  • コンテンツの優先順位付け: ユーザーに最も伝えたい情報や、最も見てほしいコンテンツは、ページの目立つ位置(ファーストビューなど)に配置しましょう。

これらの要素を考慮し、ユーザーがストレスなく情報を得られるレイアウトを心がけることが、見やすいホームページ作成の第一歩です。

読みやすいフォント選びと最適な文字サイズ

ホームページ上のテキスト情報は、ユーザーが内容を理解するための主要な手段です。そのため、フォントの種類や文字サイズ、行間などが適切に設定されていることは、見やすさに直結します。

フォント選びのポイント

フォント選びでは、デザイン性だけでなく可読性を最優先に考える必要があります。

ポイント説明
可読性の高いフォントを選ぶ一般的に、ゴシック体(サンセリフ体)はウェブ上で読みやすいとされています。奇抜なデザインフォントや装飾過多なフォントは、長文を読む際には避けるのが賢明です。代表的なフォントとしては、游ゴシック、ヒラギノ角ゴシック、メイリオなどが挙げられます。
フォントの種類を統一するサイト全体で使用するフォントの種類は、多くても2〜3種類程度に絞りましょう。これにより、デザインに一貫性が生まれ、ユーザーに安心感を与えます。見出し用と本文用でフォントを使い分けるのも効果的です。
デバイスフォントとウェブフォントデバイスフォントはユーザーの端末にインストールされているフォントで表示速度が速いメリットがあり、ウェブフォントはサーバーからフォントを読み込むためデザインの自由度が高いですが表示に若干時間がかかる場合があります。それぞれの特性を理解し、目的に応じて使い分けることが重要です。

最適な文字サイズと行間

文字が小さすぎると読みにくく、大きすぎても間延びした印象を与えます。適切な文字サイズと行間を設定しましょう。

  • 本文の文字サイズ: スマートフォンやPCでの閲覧を考慮し、一般的には14pxから16px程度が推奨されます。ターゲットユーザーの年齢層が高い場合は、少し大きめのサイズを検討すると良いでしょう。
  • 見出しの文字サイズ: 本文よりも大きくし、情報の階層構造が一目でわかるようにします。h1, h2, h3といった見出しタグに応じて段階的にサイズを変えるのが基本です。
  • 行間(line-height): 文字の高さに対して1.5倍から2.0倍程度の行間を設けると、行同士が詰まらず読みやすくなります。CSSのline-heightプロパティで調整します。
  • 1行あたりの文字数: 1行が長すぎると視線移動が大きくなり読みにくくなります。PCでは1行あたり40文字から60文字程度、スマートフォンでは30文字から40文字程度が目安とされています。

これらの要素を適切に調整することで、ユーザーはストレスなくテキスト情報を読み進めることができます。

ホームページの見やすさを左右する配色とコントラスト

ホームページの配色は、サイトの印象を大きく左右するだけでなく、文字の読みやすさやコンテンツの識別しやすさにも深く関わっています。適切な配色と十分なコントラストは、見やすいホームページに不可欠な要素です。

配色の基本ルール

無計画に色を多用すると、まとまりがなく見にくいホームページになってしまいます。以下の基本的な考え方に基づいて配色を決定しましょう。

  • ベースカラー: ホームページ全体の背景など、最も広い面積を占める色です。白や薄いグレーなど、他の色を引き立てる落ち着いた色が選ばれることが多いです。
  • メインカラー: サイトのテーマやブランドイメージを表現する中心となる色です。ロゴの色や企業のコーポレートカラーなどが使われることが一般的です。
  • アクセントカラー: 特にユーザーの注意を引きたいボタンや重要な情報に使われる色です。メインカラーと対照的な色や補色を選ぶと効果的ですが、使用面積は全体の5%程度に抑えるのがポイントです。

これらの3色を基本に、色の持つ心理的効果やターゲットユーザーの嗜好を考慮して、調和のとれた配色を目指しましょう。例えば、青は信頼感や誠実さを、緑は安心感や自然を連想させます。

コントラストの重要性

背景色と前景(文字や図形など)の色の明るさの差をコントラスト比と呼びます。コントラストが低いと、文字が読みにくく、情報が伝わりにくくなります。

特に、背景色と文字色のコントラストは非常に重要です。ウェブコンテンツのアクセシビリティに関するガイドラインであるWCAG (Web Content Accessibility Guidelines) では、十分なコントラスト比を確保することが推奨されています。例えば、通常のテキストでは4.5:1以上、大きなテキストでは3:1以上のコントラスト比が求められます。

コントラスト比は専用のチェッカーツールで簡単に確認できます。デザイン段階から意識し、高齢者や視覚に障害のある方、色覚多様性を持つ方々にも配慮した配色を心がけることが、より多くのユーザーにとって見やすいホームページにつながります。

直感的に操作できるナビゲーション設計

ナビゲーションは、ユーザーがホームページ内で目的の情報にスムーズにたどり着くための道しるべです。どれほど優れたコンテンツがあっても、ナビゲーションが分かりにくければユーザーは離脱してしまいます。直感的に操作できるナビゲーション設計は、ユーザビリティの高いホームページの必須条件です。

分かりやすいナビゲーションの構成要素

効果的なナビゲーションシステムは、以下の要素を適切に組み合わせることで構築されます。

ナビゲーションの種類役割とポイント
グローバルナビゲーションサイトの主要なカテゴリや重要なページへのリンクをまとめたもので、通常はページの上部やヘッダーに常に表示されます。サイトの全体像をユーザーに伝え、どこからでも主要コンテンツにアクセスできるようにします。一貫性のあるデザインと配置が重要です。
ローカルナビゲーション特定のセクションやカテゴリ内で、関連する下層ページへのリンクを示すナビゲーションです。サイドバーやコンテンツエリアの上部などに配置されることが多く、ユーザーがより詳細な情報を探す際に役立ちます。
パンくずリストユーザーがサイト階層のどこにいるのかを視覚的に示すナビゲーションです。上位階層へのリンクが設置されるため、ユーザーは簡単に前のページに戻ったり、現在地を把握したりできます。
フッターナビゲーションページの最下部に設置されるナビゲーションで、プライバシーポリシー、利用規約、お問い合わせ、サイトマップなど、補足的な情報へのリンクを配置するのに適しています。
サイト内検索機能ユーザーが特定のキーワードを入力して情報を探せる機能です。特に情報量の多い大規模なサイトでは、ユーザーが目的のページに迅速にたどり着くために非常に有効です。

ナビゲーション設計のポイント

ユーザーが迷わないナビゲーションを設計するためには、以下の点に注意しましょう。

  • 明確で分かりやすいラベル: ナビゲーションのリンクテキストは、リンク先のコンテンツ内容が一目で理解できるような具体的で簡潔な言葉を選びましょう。「サービス」よりも「〇〇サービス一覧」の方が具体的です。
  • クリックしやすいデザイン: リンクやボタンは、十分な大きさがあり、隣接する要素との間に適切な間隔が保たれている必要があります。タップ領域が小さいと、特にスマートフォンで操作しにくくなります。
  • 一貫性の維持: ナビゲーションのデザイン、位置、挙動はサイト全体で統一しましょう。ページによってナビゲーションの形式が異なると、ユーザーは混乱してしまいます。
  • メニュー項目の数: グローバルナビゲーションの項目数は、多すぎるとユーザーが選択肢を処理しきれなくなるため、一般的には5〜7個程度に絞り込むのが理想的です。

これらの原則に基づき、ユーザーがストレスなくサイト内を回遊できるような、親切なナビゲーション設計を目指しましょう。

ユーザーを惹きつける見やすいホームページ作成の具体策

ユーザーが直感的に情報を得られ、快適に利用できるホームページは、アクセスアップやコンバージョン率向上に不可欠です。ここでは、ユーザーを惹きつけ、かつ見やすいホームページを作成するための具体的な施策を詳しく解説します。

スマートフォン対応で見やすい表示を徹底

現代のウェブサイト閲覧は、パソコンよりもスマートフォンからのアクセスが主流です。そのため、スマートフォンでの見やすさ、使いやすさは、ユーザー体験を左右する最も重要な要素の一つと言えるでしょう。スマートフォンに最適化されていないホームページは、文字が小さすぎたり、ボタンが押しにくかったりするため、ユーザーはすぐに離脱してしまいます。

レスポンシブデザインの重要性

レスポンシブデザインとは、閲覧するデバイスの画面サイズに応じて、ホームページのレイアウトやデザインが自動的に最適化される設計手法のことです。これにより、パソコン、スマートフォン、タブレットなど、どのような端末からアクセスしても、ユーザーは快適に情報を閲覧できます。

レスポンシブデザインを導入するメリットは以下の通りです。

  • ユーザー体験の向上:どのデバイスでも最適な表示になるため、ストレスなく閲覧できます。
  • SEO効果:Googleはモバイルフレンドリーなサイトを推奨しており、レスポンシブデザインは検索順位にも好影響を与えます。
  • メンテナンスの効率化:デバイスごとに個別のサイトを管理する必要がなくなり、更新作業の手間やコストを削減できます。

具体的な対応としては、CSSのメディアクエリを使用して、画面幅に応じたスタイルを適用します。例えば、画面幅が狭いスマートフォンでは、ナビゲーションメニューをハンバーガーメニューにしたり、カラムレイアウトを1カラムに変更したりするなどの調整を行います。これにより、限られたスペースでも情報が見やすく、操作しやすいインターフェースを提供できます。

画像や動画を効果的に使いホームページを見やすく

テキストだけの情報伝達には限界があります。画像や動画を適切に活用することで、視覚的に情報を伝え、ユーザーの理解を助け、ホームページ全体の印象を豊かにすることができます。ただし、使い方を誤ると逆効果になるため注意が必要です。

効果的な画像・動画の活用ポイント:

  • 関連性の高い画像を選ぶ:コンテンツの内容と関連性の高い、高品質な画像を選びましょう。フリー素材サイト(例:写真AC、イラストACなど)も活用できますが、オリジナリティを出すなら独自に撮影・作成したものが望ましいです。
  • 適切なファイルサイズに圧縮する:高画質な画像はファイルサイズが大きくなりがちで、表示速度の低下を招きます。TinyPNGやImageOptimのようなツールを使って、画質を損なわない範囲で圧縮しましょう。
  • alt属性(代替テキスト)を設定する:画像が表示されない場合や、スクリーンリーダーを使用するユーザーのために、画像の内容を説明するalt属性を必ず設定します。これはSEOの観点からも重要です。
  • 動画は短く、要点をまとめる:動画は情報伝達力が高いですが、長すぎるとユーザーは飽きてしまいます。冒頭で興味を引きつけ、簡潔にメッセージを伝えましょう。YouTubeなどのプラットフォームにアップロードし、埋め込む形式が一般的です。
  • 自動再生は慎重に:特に音声付きの動画の自動再生は、ユーザーを驚かせ、不快感を与える可能性があります。ユーザーが再生を選択できるようにするのが基本です。
  • 画像の配置とキャプション:画像は関連するテキストの近くに配置し、必要に応じてキャプション(説明文)を添えることで、文脈の理解を助けます。

例えば、製品紹介ページでは製品の美しい写真や使用シーンの動画を、お客様の声ページではインタビュー動画を掲載することで、より説得力が増し、見やすいホームページになります。視覚情報はテキストよりも速く処理されるため、ユーザーの関心を引きつけ、滞在時間を延ばす効果も期待できます。

質の高いコンテンツで見やすいホームページに

いくらデザインが優れていても、コンテンツの質が低ければユーザーは満足しません。ユーザーが求める情報を提供し、それが分かりやすく整理されていることが、見やすいホームページの根幹です。質の高いコンテンツは、ユーザーの信頼を得て、再訪問を促す重要な要素となります。

質の高いコンテンツを作成するためのポイント:

  • ターゲットユーザーを明確にする:誰に向けて情報を発信するのかを明確にし、そのユーザーが知りたいこと、抱えている課題に応えるコンテンツを作成します。ペルソナ設定も有効です。
  • 専門性と信頼性:正確で最新の情報を提供し、専門的な知見や経験に基づいた内容を心がけます。参考文献やデータを示すことで信頼性が高まります。権威性のある情報源からの引用も効果的です。
  • 分かりやすい文章:専門用語の多用を避け、平易な言葉で簡潔に記述します。一文を短くし、結論を先に述べるPREP法(Point, Reason, Example, Point)などを活用すると効果的です。
  • 適切な見出しと段落構成:情報を論理的に構成し、見出しタグを適切に使って階層構造を明確にします。適度な段落分けや箇条書き、太字などを活用し、視覚的な強弱をつけることも読みやすさを向上させます。
  • 誤字脱字のチェック:基本的なことですが、誤字脱字はコンテンツの信頼性を損ねます。公開前に必ず複数人で校正を行いましょう。校正ツール(例:文賢など)の利用も検討できます。
  • 独自性と網羅性:他のサイトにはない独自の視点や情報を含め、ユーザーがそのページだけで必要な情報を得られるように網羅性を意識します。

例えば、専門的なサービスを提供する企業のホームページであれば、用語解説集(グロッサリー)を設けたり、具体的な事例やケーススタディを交えて説明したりすることで、ユーザーの理解を深め、見やすさにも繋がります。また、FAQ(よくある質問)セクションを充実させることも、ユーザーの疑問を迅速に解決し、満足度を高めるために有効です。

ホームページの表示速度改善で見やすさ向上

ホームページの表示速度は、ユーザー体験に直接影響します。表示が遅いサイトはユーザーにストレスを与え、離脱率を高める大きな原因となります。Googleの調査によれば、表示に3秒以上かかると53%のモバイルユーザーが離脱すると言われています。見やすいホームページとは、コンテンツが素早く表示されることも含まれます。

表示速度を改善するための具体的な施策:

施策内容期待できる効果
画像の最適化ファイルサイズの圧縮(例:TinyPNG)、適切なフォーマット(WebPなど次世代フォーマット)の利用、遅延読み込み(Lazy Loading)の実装。読み込み時間の短縮、データ転送量の削減。特に画像が多いページで効果大。
ブラウザキャッシュの活用一度アクセスしたユーザーが再度訪れた際に、画像やCSS、JavaScriptなどの静的ファイルをブラウザに保存させ、再利用する。HTTPヘッダでキャッシュ期間を設定。2回目以降の表示速度の大幅な向上、サーバー負荷軽減。
コードの最適化HTML、CSS、JavaScriptの不要なコードの削除、ファイルの圧縮(Minify)。CSSスプライトやインラインSVGの活用も検討。ファイルサイズの削減、レンダリング速度の向上。リクエスト数の削減。
サーバーの応答速度改善高性能なサーバーへの移行、CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)の利用。PHPのバージョンアップやデータベースの最適化も有効。サーバーからのデータ取得時間の短縮。地理的に離れたユーザーへの配信速度向上。
不要なプラグインの削除CMS(例:WordPress)を利用している場合、使用していない、または動作が重いプラグインを削除・見直しする。サーバー負荷の軽減、処理速度の向上、セキュリティリスクの低減。
レンダリングを妨げるリソースの排除重要なCSSはインライン化し、JavaScriptは`async`または`defer`属性を付与して非同期読み込みにする。ファーストコンテンツフルペイント(FCP)までの時間短縮。

表示速度の計測には、GoogleのPageSpeed InsightsやLighthouse、GTmetrixなどのツールが役立ちます。これらのツールで現状を把握し、具体的な改善点を見つけて対応していくことが重要です。定期的な計測と改善を繰り返すことで、常に快適な表示速度を維持しましょう。

ウェブアクセシビリティに配慮した見やすい設計

ウェブアクセシビリティとは、高齢者や障害のある人を含め、誰もがホームページの情報や機能を利用しやすくすることを目指す考え方です。アクセシビリティに配慮されたホームページは、結果として多くのユーザーにとって見やすく、使いやすいものになります。これは、検索エンジンにとっても理解しやすい構造となり、SEOにも間接的に貢献します。

ウェブアクセシビリティ向上のための具体的なポイント:

  • 十分なコントラスト比の確保:背景色と文字色のコントラスト比を十分に確保し、視認性を高めます。WCAG(Web Content Accessibility Guidelines) 2.1の達成基準では、通常のテキストで4.5:1以上、大きなテキスト(18ポイント以上、または14ポイント以上の太字)で3:1以上が推奨されています。コントラストチェッカーツールで確認できます。
  • キーボード操作への対応:マウスが使えないユーザーも考慮し、キーボードだけで全ての操作(リンクの選択、フォームの入力、メニューの開閉など)が完結できるようにします。フォーカスインジケータ(現在選択されている要素を示す枠線など)を明確に表示することも重要です。Tabキーでの移動順序も論理的である必要があります。
  • スクリーンリーダーへの配慮:視覚障害のあるユーザーが利用するスクリーンリーダー(画面読み上げソフト)がコンテンツを正しく解釈できるように、HTMLの構造を適切に記述します(セマンティックHTML)。前述の画像のalt属性のほか、ARIA属性(Accessible Rich Internet Applications)を適切に使用することも有効です。
  • フォントサイズの調整機能:ユーザーが任意に文字サイズを変更できる機能を提供するか、ブラウザの拡大機能でレイアウトが崩れないように設計します。相対的な単位(em, rem, %)でフォントサイズを指定することが推奨されます。
  • 明確なリンクテキスト:「こちら」や「詳細」だけでなく、「〇〇のサービス詳細はこちら」のように、リンク先の内容が具体的にわかるテキストを使用します。これにより、ユーザーはリンク先を予測しやすくなります。
  • フォーム要素のラベル付け:入力フォームの各フィールドには、`
  • エラーメッセージの分かりやすさ:フォーム入力エラーなどが発生した場合、どこが間違っているのか、どうすれば修正できるのかを具体的に、分かりやすく伝えます。

ウェブアクセシビリティへの対応は、企業の社会的責任(CSR)の一環としても重要視されています。日本国内では、JIS X 8341-3(高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス-第3部:ウェブコンテンツ)などのガイドラインを参考に、できるところから取り組みましょう。アクセシビリティ診断ツール(例:axe DevTools)などを活用して、改善点を見つけることも有効です。

要注意 見にくいホームページの特徴と改善ポイント

ユーザーがホームページを訪れた際、情報が探しにくかったり、文字が読みにくかったりすると、すぐに離脱してしまう可能性が高まります。ここでは、見にくいホームページによく見られる特徴と、それらを改善するための具体的なポイントを解説します。自社のホームページが当てはまっていないか確認し、ユーザーにとって快適なウェブサイトを目指しましょう。

情報が整理されていない見にくいホームページ

情報が整理されていないホームページは、ユーザーが必要な情報にたどり着くのを困難にし、ストレスを与えてしまいます。結果として、ユーザーはサイトの利用を諦め、離脱につながります。

コンテンツの階層構造が不明確

どこに何の情報があるのか、サイト全体の構造がユーザーに伝わらないと、目的のページを見つけるまでに時間がかかり、途中で諦めてしまうことがあります。直感的に理解できる情報構造は、ユーザービリティの基本です。

関連性の低い情報が混在

一つのページに多様なトピックが混在していたり、関連性の低い情報が近くに配置されていたりすると、ユーザーは混乱し、情報の理解度が低下します。コンテンツのテーマを明確にし、関連性の高い情報をグループ化することが重要です。

改善ポイント:情報設計(IA)の見直しと整理

ユーザーが求める情報へスムーズにアクセスできるよう、情報設計(IA: Information Architecture)を見直し、コンテンツを論理的に整理することが不可欠です。以下の点を考慮して改善しましょう。

問題点改善策
コンテンツの階層が深すぎる、または浅すぎるユーザーが目的の情報に2~3クリック程度で到達できるような適切な階層構造を目指します。サイトマップを作成し、全体像を把握しながら調整しましょう。
カテゴリ分類が曖昧で分かりにくいユーザー視点で直感的に理解できるカテゴリ名にし、各カテゴリの範囲が明確で、重複や漏れがないように分類します。カードソーティングなどの手法も有効です。
重要な情報が他の情報に埋もれてしまっているホームページの目的達成に不可欠な情報(例:商品情報、問い合わせ先)は、目立つ位置に配置し、視覚的な強弱(サイズ、色など)をつけて優先度を示します。
ページタイトルや見出しが内容を的確に表していない各ページのタイトル(titleタグ)や見出し(hタグ)は、そのページの内容を具体的かつ簡潔に表すものにします。これにより、ユーザーは内容を予測しやすくなります。

文字が小さく読みにくい配色のホームページ

文字の読みやすさは、ホームページの情報をユーザーに正確に伝えるための基本です。フォントサイズや配色が不適切だと、ユーザーは内容を読む気を失い、重要な情報を見逃してしまう可能性があります。

フォントサイズが小さすぎる、または大きすぎる

特にスマートフォンでの閲覧が増えている現代において、小さすぎる文字はユーザーに多大なストレスを与えます。逆に、不必要に大きすぎる文字も、一度に視界に入る情報量が減り、スクロールが増えるため読みにくさにつながります。

コントラストが低く文字が背景に埋もれる

背景色と文字色のコントラストが低いと、文字が背景に溶け込んでしまい、非常に読みにくくなります。特に高齢者や視覚に障碍のあるユーザーにとっては、アクセシビリティを著しく低下させる要因となります。

改善ポイント:適切なフォントと配色の選定

ユーザーがストレスなく情報を読み進められるよう、フォントの種類、サイズ、色、行間、コントラスト比などを慎重に選定する必要があります。

問題点改善策
本文のフォントサイズが14ピクセル未満である本文のフォントサイズは最低でも16ピクセル程度を基準とし、ターゲットユーザー層(年齢層など)やコンテンツの特性に応じて調整します。見出しは本文より大きくし、階層構造を明確にします。
背景色と文字色のコントラスト比が低いWCAG (Web Content Accessibility Guidelines) 2.1 の達成基準では、通常のテキストで4.5:1以上、大きな文字(18ポイント以上、または14ポイント以上の太字)で3:1以上のコントラスト比が推奨されています。コントラストチェッカーツールで確認しましょう。
奇抜なフォントや装飾過多なフォントを使用している可読性を最優先し、ゴシック体(サンセリフ体)や明朝体(セリフ体)などの標準的なフォントを使用します。デザイン性を重視する場合でも、本文には可読性の高いフォントを選びましょう。
行間や文字間が詰まりすぎている、または空きすぎている行間(line-height)は文字サイズの1.5~2倍程度、文字間(letter-spacing)も適切に調整し、窮屈な印象や間延びした印象を与えないようにします。適切な余白は読みやすさを向上させます。
色のみで情報を伝えようとしている色覚特性を持つユーザーにも情報が伝わるよう、色だけでなく、形、テキストラベル、アイコンなどを併用して情報を伝えるようにします。例えば、エラーメッセージを赤色で表示するだけでなく、アイコンやテキストでもエラーであることを示します。

目的のページにたどり着けないナビゲーション

ナビゲーションは、ユーザーがホームページ内をスムーズに移動し、目的の情報を見つけるための道しるべです。ナビゲーションが分かりにくいと、ユーザーは迷子になり、サイトの利用を諦めてしまいます。

ナビゲーションメニューが分かりにくい

メニューのラベルが曖昧だったり、どこに何があるのか直感的に理解できなかったりすると、ユーザーはクリックをためらいます。一貫性がなく、ページによってメニューの場所やデザインが変わるのも混乱の原因です。

リンク切れや誤ったリンクが多い

クリックしたリンクが切れていたり、全く関係のないページに遷移したりすると、ユーザーは不信感を抱き、サイトの信頼性が低下します。定期的なリンクチェックと修正は、サイト運営の基本的な作業です。

改善ポイント:直感的で一貫性のあるナビゲーション設計

ユーザーが迷うことなく、ストレスフリーで目的の情報に到達できるような、分かりやすく使いやすいナビゲーションシステムを構築することが重要です。

問題点改善策
ナビゲーションのラベル(メニュー名)が曖昧で内容を推測しにくい誰が見てもメニューの内容を具体的に理解できる、明確で簡潔な言葉を使用します。専門用語や業界用語の多用は避け、ユーザーが普段使う言葉を選びましょう。(例:「ソリューション」より「サービス内容」など)
グローバルナビゲーションがページによって表示位置やデザインが変わるサイト内のどのページにいても同じ位置に、同じデザインでグローバルナビゲーションを配置し、一貫性を保ちます。これにより、ユーザーは安心してサイト内を探索できます。
パンくずリストがない、または適切に機能していないユーザーがサイト構造のどこにいるかを把握し、上位階層へ簡単に戻れるように、パンくずリストを全ての詳細ページに設置します。パンくずリストの各階層名は、実際のナビゲーション構造と一致させます。
サイト内検索機能がない、または検索結果の精度が低い特に情報量が多い大規模サイトでは、高精度なサイト内検索機能を設けることが不可欠です。検索窓は目立つ位置に配置し、検索結果は関連性の高い順に表示されるようにします。絞り込み機能やサジェスト機能も有効です。
フッターナビゲーションが活用されていない、または情報が古いフッターは、コピーライト表示だけでなく、プライバシーポリシー、利用規約、サイトマップ、お問い合わせなど、重要な補助的情報へのリンクを配置するのに適した場所です。常に最新の情報に更新しましょう。
現在地を示す視覚的なフィードバックがないナビゲーションメニュー内で、ユーザーが現在閲覧しているページがどこに該当するのかを視覚的に示す(例:色を変える、下線を引くなど)ことで、ユーザーは迷いにくくなります。

その他 見やすさを損なう要因と改善策

上記以外にも、ユーザー体験を低下させ、ホームページを見にくくする要因はいくつか存在します。これらの問題点も認識し、改善に取り組むことで、より快適なウェブサイトを実現できます。

過度なポップアップや広告表示

ユーザーがコンテンツを閲覧しようとしている最中に、画面を覆うような大きなポップアップ広告や、コンテンツの間に割り込む広告が頻繁に表示されると、強いストレスを与え、サイトからの離脱を招きます。特にモバイル環境では、画面が小さいため影響が大きくなります。

レスポンシブデザイン未対応または不十分

スマートフォンやタブレットなど、多様なデバイスからのアクセスが当たり前になっている現在、PCサイトがそのまま縮小表示されたり、レイアウトが崩れたりするホームページは非常に見にくいです。ピンチアウト・ピンチイン操作を強いるサイトはユーザーフレンドリーではありません。

表示速度が遅い

ページの読み込みに時間がかかると、ユーザーは待つのを諦めてしまいます。Googleの調査でも、表示速度が1秒から3秒に落ちると直帰率が32%上昇するというデータがあります。画像の最適化不足や重いスクリプトなどが原因となることが多いです。

改善ポイント:ユーザー体験を最優先した設計

常にユーザーの視点に立ち、ストレスなく快適にサイトを利用できるような設計を心がけることが重要です。

問題点改善策
コンテンツ閲覧を妨げる intrusive なポップアップや自動再生動画ポップアップはユーザーの行動を阻害しない範囲で最小限に留め、簡単に閉じられるようにします。動画や音声の自動再生は原則として避け、ユーザーが再生を選択できるようにします。
スマートフォンやタブレットでPCサイトがそのまま表示される、またはレイアウトが崩れるレスポンシブウェブデザインを導入し、あらゆる画面サイズでコンテンツが最適に表示・操作できるようにします。テキストやボタンのタップ領域も十分に確保しましょう。
画像ファイルサイズが大きい、不要なスクリプトが多いなどによる表示速度の遅延画像は適切な形式(JPEG, PNG, WebPなど)で圧縮・最適化し、遅延読み込み(Lazy Loading)を実装します。不要なJavaScriptやCSSは削除・縮小し、ブラウザキャッシュを活用するなど、総合的な表示速度改善策を講じます。
専門用語や業界用語が説明なく多用されているターゲットユーザーの知識レベルを考慮し、できる限り平易な言葉遣いを心がけます。専門用語を使用する場合は、注釈をつけたり、用語集ページへリンクしたりするなどの配慮が必要です。
404エラーページがデフォルトのままで不親切ユーザーが誤ったURLにアクセスしたり、リンク切れを踏んだりした場合に表示される404エラーページは、サイトのトップページへのリンクやサイト内検索窓を設置するなど、ユーザーを適切に誘導するデザインにします。

まとめ

見やすいホームページは、ユーザー体験を格段に向上させ、ウェブサイトからの離脱率を効果的に低下させます。これがSEO評価の向上や、最終的なコンバージョン率アップに直結する重要な理由です。分かりやすい情報構造、読みやすいフォントと配色、直感的なナビゲーション、スマートフォン対応、そして高速な表示速度は、ユーザーを惹きつけるために不可欠な要素と言えるでしょう。常にユーザー視点での改善を心がけ、価値ある情報を提供し続けることが、アクセスアップとビジネス成果の最大化に繋がります。

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