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LP

2025.9.26

ランディングページの見積もり項目を完全網羅!費用内訳とは

ランディングページ(LP)制作の見積もりを見て「項目が多すぎてよくわからない」「提示された金額は妥当?」と悩んでいませんか。LP制作で失敗しない鍵は、見積もり項目を正しく理解し、自社の目的を明確に伝えることです。本記事では、LP制作の見積書に記載される全項目と費用内訳をプロが徹底解説。費用相場から見積もり依頼のコツまで網羅しているため、読めば適正価格で成果の出るLP制作会社を選ぶ知識が身につきます。

Contents

ランディングページ制作の見積もりを取る前に知るべき費用相場

ランディングページ(LP)制作の見積もりを依頼する前に、まず大まかな費用相場を把握しておくことは非常に重要です。相場観を持つことで、制作会社から提示された見積書の内容が妥当であるかを判断する基準となり、無駄なコストをかけずに最適な発注先を見つける手助けとなります。ランディングページの制作費用は、依頼先やLPの目的によって大きく変動します。ここでは、それぞれのケースにおける費用相場を詳しく解説します。

制作の依頼先で変わるランディングページの費用相場

LP制作を依頼できる先は、大きく分けて「フリーランス」「中小規模の制作会社」「大手制作会社・広告代理店」の3つです。それぞれにメリット・デメリットがあり、費用も大きく異なります。自社の予算やLP制作に求める要件に合わせて、最適な依頼先を選びましょう。

依頼先費用相場特徴
フリーランス10万円~30万円個人で活動しているため、比較的安価に依頼できるのが最大の魅力です。コミュニケーションが直接的でスピーディーな反面、スキルや実績に個人差が大きく、対応できる業務範囲が限られる場合もあります。
中小規模の制作会社30万円~80万円ディレクター、デザイナー、コーダーなど各分野の専門家が在籍しており、安定した品質が期待できます。品質と費用のバランスが最も良い選択肢と言えるでしょう。柔軟な対応力も魅力の一つです。
大手制作会社・広告代理店80万円~300万円以上LP制作だけでなく、市場調査や戦略立案、公開後の広告運用や分析まで一気通貫で依頼できます。豊富な実績に基づいた質の高い提案力が強みですが、その分費用は高額になります。大規模なプロモーションやブランディングを重視する場合に適しています。

依頼先を選ぶ際は、費用だけで判断するのではなく、必ず過去の制作実績(ポートフォリオ)を確認し、自社のイメージに近いクオリティのLPを制作できるかを見極めることが成功の鍵となります。

LPの目的によっても費用は変動する

ランディングページと一言で言っても、その目的は様々です。「何を達成するためのLPなのか」によって、必要なコンテンツの量や質、実装する機能が変わり、それが直接的に制作費用に反映されます。LPで達成したいゴール(コンバージョン)を明確にすることが、適切な費用感で見積もりを取るための第一歩です。

LPの目的費用相場の目安主な特徴・必要な要素
資料請求・問い合わせ獲得20万円~60万円BtoBサービスの紹介や高価格帯の商材でよく用いられます。ユーザーの課題に寄り添い、サービス導入のメリットを分かりやすく伝える構成が求められます。お問い合わせフォームの設置が必須です。
商品・サービス販売(EC機能なし)30万円~100万円化粧品や健康食品などの単品通販でよく見られる形式です。ユーザーの購買意欲を刺激する魅力的な写真や、説得力のあるコピーライティングが極めて重要になります。顧客の声や権威付けのコンテンツも費用に影響します。
商品販売(決済機能あり)50万円~150万円以上LP内で商品の購入を完結させたい場合に必要です。クレジットカード決済などのシステム実装は専門的な技術を要するため、コーディング費用が高くなる傾向にあります。セキュリティ対策も万全にする必要があります。
イベント・セミナー集客20万円~70万円開催されるイベントやセミナーの概要、登壇者情報、参加するメリットなどを伝え、参加申し込みを促します。申し込みフォームの設置が必須となり、オンライン決済を導入する場合は費用が加算されます。

このように、LPの目的を具体的に定めることで、必要な機能やコンテンツがおのずと見えてきます。見積もりを依頼する際には、「このLPで最終的にユーザーにどんな行動を取ってほしいのか」を制作会社に明確に伝えるようにしましょう。

ランディングページ制作の基本的な見積もり項目と費用内訳

ランディングページ(LP)制作の見積もり書には、専門的な項目が並ぶため、一見しただけでは各項目がどのような作業を指し、なぜその費用がかかるのかを理解するのは難しいかもしれません。しかし、見積もりの内訳を正しく理解することは、適正価格で質の高いLPを制作するために不可欠です。ここでは、LP制作における基本的な見積もり項目を、工程ごとに詳しく解説します。各項目がLPの成果にどう影響するのかを知ることで、制作会社との円滑なコミュニケーションや、費用対効果の高い発注判断が可能になります。

企画・ディレクションに関する見積もり項目

企画・ディレクションは、LP制作プロジェクト全体の土台を築き、成功へと導くための羅針盤となる重要な工程です。ここでの設計が、LPの最終的な成果(コンバージョン率)を大きく左右します。

ディレクション費

ディレクション費は、LP制作プロジェクトを円滑に進行させるための管理費用です。プロジェクトマネージャーやWebディレクターが、企画から公開までの一連の流れを統括します。主な業務内容は以下の通りです。

  • クライアントへのヒアリングと要件定義
  • プロジェクト全体のスケジュール策定と進捗管理
  • デザイナーやコーダーなど、各担当者への指示出しと連携
  • 制作物の品質管理(クオリティチェック)
  • クライアントとのコミュニケーション窓口

ディレクション費は、プロジェクトの成功を担保するための「司令塔」役に対する費用であり、一般的に制作費全体の10%~20%程度が相場とされています。この費用を削ると、コミュニケーションロスやスケジュールの遅延、品質の低下といったリスクが高まる可能性があります。

企画構成・ワイヤーフレーム作成費

企画構成は、LPの目的を達成するために「誰に」「何を」「どのような順番で」伝えるかを設計する、最も重要な工程の一つです。ターゲットユーザーの心理や行動を分析し、コンバージョンに至るまでのストーリー(シナリオ)を構築します。
その設計を元に作成されるのが「ワイヤーフレーム」です。ワイヤーフレームは、LPのレイアウトやコンテンツの配置を示す設計図のことで、本格的なデザインに入る前に、情報の優先順位やユーザーの動線を確認するために用いられます。

項目内容費用への影響
企画構成ターゲット設定、競合調査、訴求ポイントの整理、コンテンツのシナリオ設計など。調査範囲や分析の深さによって変動。LPの成果を左右する根幹部分。
ワイヤーフレーム作成企画構成に基づき、ページ内の要素(見出し、文章、画像、ボタンなど)の配置を決定する設計図の作成。LPの長さやコンテンツの複雑さによって変動。

デザインに関する見積もり項目

デザインは、LPの「顔」とも言える部分です。ユーザーに与える第一印象を決定づけ、商品やサービスの魅力を視覚的に伝え、信頼性を高める役割を担います。

デザイン費

デザイン費は、ワイヤーフレームを基に、LP全体のビジュアルを制作する費用です。単に見た目を美しくするだけでなく、ターゲットユーザーに響く世界観を演出し、テキストを読みやすく、クリックしたくなるようなボタンを配置するなど、マーケティング視点に基づいた設計が求められます。
オリジナルデザインで一から制作するか、既存のテンプレートをカスタマイズするかで費用は大きく変動します。オリジナルデザインは高価になりますが、ブランドイメージを正確に反映し、競合との差別化を図ることができます。

写真・イラスト素材費

LPで使用する写真やイラストなどのビジュアル素材に関する費用です。素材の品質は、LP全体のクオリティや説得力に直結します。素材の用意には、主に以下の方法があります。

  • ストックフォトの利用:PIXTAやGetty Imagesといった有料素材サイトから購入します。比較的安価でスピーディーに用意できますが、他社と重複する可能性があります。
  • オリジナル撮影・制作:カメラマンやイラストレーターに依頼して、オリジナルの素材を制作します。費用は高くなりますが、独自性や信頼性が格段に向上します。商品写真やお客様の声、スタッフ紹介などに効果的です。
  • 自社で用意した素材の利用:発注者側で素材を提供する場合、この費用はかかりませんが、画像の解像度や品質がLPに適しているか、制作会社と事前に確認が必要です。

ライティングに関する見積もり項目

LPの目的は、ユーザーの心を動かし、最終的に問い合わせや購入といった行動を促すことです。そのために、言葉の力、すなわちライティングが極めて重要な役割を果たします。

コピーライティング費

コピーライティング費は、ユーザーの購買意欲を高めるための文章を作成する費用です。単に商品説明文を書くのではなく、ターゲットの悩みや欲求に寄り添い、共感を呼び、行動へと後押しするセールスライティングの技術が求められます。
キャッチコピー、ボディコピー、お客様の声、よくある質問、クロージングの呼びかけなど、LP内のあらゆるテキストが対象となります。特に、ユーザーが最初に目にする「ファーストビュー」のキャッチコピーは、離脱率を大きく左右するため非常に重要です。

取材・インタビュー費

より専門的で説得力のあるコンテンツを作成するために、専門家や開発者、あるいはサービスの利用者へ取材・インタビューを行う場合に発生する費用です。費用には、事前準備、交通費、インタビュー実施、録音データの文字起こし、記事執筆などが含まれます。
第三者の声や専門家の見解を取り入れることで、コンテンツの信頼性や権威性が高まり、ユーザーに安心感を与え、コンバージョンを強力に後押しします。

コーディング・実装に関する見積もり項目

コーディング・実装は、完成したデザインデータを、実際にウェブブラウザで表示・操作できるように、HTMLやCSS、JavaScriptといった言語を用いてプログラムを組む工程です。

コーディング費

デザインカンプ(デザインの完成見本)を忠実に再現し、Webページとして構築する作業費用です。LPの縦の長さや、コンテンツの量、実装する要素の複雑さによって費用は変動します。例えば、パララックス効果(スクロールに応じて背景と前景の動く速度を変える演出)や複雑なアニメーションを実装する場合は、追加の費用が発生します。

レスポンシブ対応費

レスポンシブ対応とは、PC、スマートフォン、タブレットなど、ユーザーが使用するデバイスの画面サイズに応じて、レイアウトやデザインが自動的に最適化されるように実装することです。スマートフォンからのアクセスが半数以上を占める現代において、レスポンシブ対応は特別なオプションではなく、必須の項目と言えます。見積もりによってはコーディング費に内包されている場合と、別途項目として記載される場合があります。

お問い合わせフォーム設置費

LPのゴールとなるお問い合わせや資料請求、商品購入などを受け付けるためのフォームを設置する費用です。フォームの項目数、入力内容の自動チェック機能(バリデーション)、自動返信メールの設定、個人情報保護方針の同意チェックなど、機能の複雑さによって費用が変わります。
Googleフォームのような外部サービスを埋め込む場合は安価ですが、デザインの自由度が低くなります。オリジナルのデザインで、より高度な機能を実装する場合は費用が高くなります。

その他オプションで発生する見積もり項目

基本的なLP制作に加えて、目的や要望に応じて追加されるオプション項目です。必要なものを選択することで、より効果的なLP運用が可能になります。

サーバー・ドメイン関連費

LPをインターネット上に公開するためには、データを保管する「サーバー」と、Webサイトの住所となる「ドメイン」が必要です。これらを自社で保有していない場合、制作会社に取得や設定を代行してもらうための費用が発生します。年間の契約更新料も別途必要になることが一般的です。

公開後の運用保守費

LPを公開した後に、安定して稼働させるための管理費用です。月額または年額で契約することが多く、以下のような作業が含まれます。

  • サーバー・ドメインの契約管理、更新手続き
  • 軽微なテキスト修正や画像の差し替え
  • WordPressなどのCMSを利用している場合の定期的なアップデート対応
  • 万が一のサーバーダウンや表示崩れなど、トラブル発生時の対応

自社にWeb担当者がいない場合、安定したサイト運営のために契約を検討すると良いでしょう。

LPOコンサルティング費

LPO(Landing Page Optimization:ランディングページ最適化)とは、LPを公開した後、アクセス解析やヒートマップツールなどを用いてユーザーの行動を分析し、課題を特定して改善を繰り返すことで、コンバージョン率(CVR)を高めていく施策のことです。
LPOコンサルティング費は、この分析と改善提案、施策実行のサポートに対する費用です。LPは「作って終わり」ではなく「育てていく」ものという考え方に基づき、継続的に成果を最大化したい場合に非常に有効な投資となります。

ランディングページの見積もり費用を左右する5つの要因

ランディングページ(LP)制作の見積もり金額は、依頼内容によって大きく変動します。なぜ同じLP制作なのに、数十万円から百万円以上までと費用に幅があるのでしょうか。その理由は、制作にかかる「工数」や「技術レベル」がプロジェクトごとに異なるためです。ここでは、見積もり費用を左右する代表的な5つの要因について、それぞれがどのように価格に影響するのかを詳しく解説します。これらのポイントを理解することで、見積もり内容の妥当性を判断しやすくなり、自社の要望に適した発注が可能になります。

LPの長さやコンテンツ量

LPの費用を決定する最も基本的な要因は、ページの「長さ(縦スクロール量)」とそこに掲載される「コンテンツ量」です。LPが長くなればなるほど、制作に関わるすべての工程の作業量が増加し、比例して費用も高くなります。

例えば、ファーストビューと主要な訴求ポイント、フォームのみで構成される短いLPと、商品の詳細な説明、利用者の声、FAQ、メディア掲載実績、専門家による解説など、豊富な情報を盛り込んだ長いLPとでは、制作にかかる時間が大きく異なります。

具体的には、以下のような作業工数が増加します。

  • 企画・構成:伝えるべき情報が増えるため、ストーリー設計やワイヤーフレーム作成が複雑になります。
  • デザイン:デザインする面積が広がり、作成するグラフィック要素や図解の数も増えます。
  • ライティング:記述すべきテキスト量が増え、より多くのリサーチや推敲が必要になります。
  • コーディング:コードの記述量が増え、実装やテストに時間がかかります。

したがって、LPで伝えたい情報量を事前に整理し、必要な長さを想定しておくことが、適切な予算感を把握する第一歩となります。

オリジナルデザインかテンプレートか

LPのデザインを「完全オリジナル」で制作するか、「既存のテンプレート」を活用するかは、費用とクオリティに最も大きな影響を与える要因の一つです。それぞれの特徴を理解し、LPの目的や予算に合わせて選択することが重要です。

比較項目オリジナルデザインデザインテンプレート
費用高額(30万円~)安価(5万円~30万円程度)
デザインの自由度非常に高い。細部までこだわった独自のデザインが可能。低い。決められたレイアウトやパーツの範囲内でのカスタマイズ。
制作期間長い(1.5ヶ月~3ヶ月程度)短い(2週間~1ヶ月程度)
ブランディング効果高い。企業や商品の世界観を強く反映できる。限定的。他社と似たデザインになりやすい。
おすすめのケースブランドイメージを確立したい、競合と明確な差別化を図りたい場合。とにかく早く安くLPを公開したい、ABテスト用に複数のパターンを試したい場合。

独自性やコンバージョン率を極限まで追求し、長期的な資産としてLPを構築したい場合はオリジナルデザインが適しています。一方で、費用や公開までのスピードを最優先するなら、デザインテンプレートの活用が賢明な選択と言えるでしょう。

原稿や写真素材をどちらが用意するか

LPに掲載するテキスト原稿(コピー)や写真・イラストといった素材を、発注側(自社)で用意するのか、制作会社に依頼するのかによっても見積もり金額は大きく変わります。

発注側(自社)で用意する場合
コピーライティング費やカメラマンによる撮影費、イラスト制作費などがかからないため、制作費用を大幅に抑えることができます。しかし、素材の品質がLP全体のクオリティを左右するため、専門知識やスキルが求められます。特に、ユーザーの購買意欲を掻き立てるキャッチコピーや、商品の魅力を最大限に引き出す高品質な写真は、コンバージョン率に直結する重要な要素です。

制作会社に依頼する場合
プロのコピーライターやフォトグラファー、イラストレーターが担当するため、高品質な素材が期待できます。これにより、LPの訴求力や信頼性が高まり、結果として高い成果につながる可能性が高まります。もちろん、その分の費用(コピーライティング費、撮影費、イラスト制作費、有料ストックフォトの購入費など)が見積もりに加算されます。

素材を自社で用意することで費用を抑えられますが、LPの成果を最大化するためには、訴求の核となるコピーや写真はプロに依頼することも有効な投資です。どこまでを自社で対応し、どこからプロに任せるのか、事前に検討しておきましょう。

アニメーションや決済機能の有無

LPに標準的な構成以上の「特殊な機能」を実装する場合、追加費用が発生します。特に、動きのある表現(アニメーション)や、商品販売のための決済機能は、実装に専門的な技術と工数を要するため、費用が大きく上乗せされる要因となります。

アニメーションの実装

ユーザーの視線を引きつけ、リッチなユーザー体験を提供するために、アニメーションは効果的な手法です。しかし、その実装にはJavaScriptなどの高度なプログラミングスキルが必要となります。

  • パララックス効果:スクロールに応じて背景と前景が異なる速度で動く表現
  • インタラクティブな要素:マウスオーバーで画像が変化したり、クリックで情報が表示されたりする仕掛け
  • ローディングアニメーション:ページ表示までの待機時間に表示されるアニメーション

これらの凝った演出は、LPの魅力を高める一方で、実装とテストに多くの工数がかかるため、数万円から数十万円の追加費用が見込まれます。

決済機能の実装

LP上で直接商品の購入を完結させたい場合、決済機能の実装が必須です。これには、StripeやPayPal、GMOペイメントゲートウェイといった外部の決済代行サービスとのAPI連携が必要となり、非常に複雑な開発作業が伴います。

個人情報を扱うため、セキュリティ対策も万全にする必要があり、専門知識を持つエンジニアのアサインが不可欠です。決済機能や会員登録機能などをLPに組み込む場合は、システム開発の領域となり、費用は数十万円単位で大幅に増加すると認識しておきましょう。

修正対応の回数や範囲

制作過程で発生する「修正」にどこまで対応してもらえるかも、見積もり金額に影響します。多くの制作会社では、トラブルを避けるために、見積もりの段階で修正対応の回数や範囲を定めています。

一般的な修正のルールには、以下のようなパターンがあります。

  • 回数制限:「デザイン案の修正は2回まで無料」「公開前のテキスト修正は3回まで」など。
  • 範囲制限:「テキストの誤字脱字修正や画像の差し替えは無料」「レイアウト変更や大幅なデザイン変更は別途お見積もり」など。
  • 工程による制限:「ワイヤーフレーム確定後の構成変更」や「デザイン確定後のデザイン変更」は、手戻りが大きいため高額な追加費用が発生することがあります。

もし見積書に「修正無制限」と記載されていても、常識の範囲内での対応が前提であることがほとんどです。後から「こんなはずではなかった」とならないよう、見積もりを依頼する際には、修正対応の具体的なルール(無料対応の回数、追加料金が発生するケース、修正指示の方法など)を必ず確認しておくことが、円滑なプロジェクト進行と予期せぬ出費を防ぐための鍵となります。

失敗しないランディングページ制作の見積もり依頼のコツ

ランディングページ(LP)制作で後悔しないためには、見積もり依頼の段階でいくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。適切な制作会社を選び、予算内で最大限の成果を出すための見積もり依頼のコツを4つのステップで詳しく解説します。

発注前にLPの目的やターゲットを明確にする

見積もり依頼の精度は、発注者側がどれだけ情報を具体的に伝えられるかに大きく左右されます。制作会社は、提供された情報をもとに最適な構成やデザイン、機能を提案し、見積もりを作成します。目的やターゲットが曖昧なままでは、制作会社も的確な提案ができず、結果として見積もりが高くなったり、期待した効果が得られないLPになったりするリスクがあります。

依頼前には、少なくとも以下の項目を整理し、制作会社に明確に伝えられるように準備しておきましょう。これらの情報をまとめた「RFP(提案依頼書)」を作成しておくと、複数の会社に同じ条件で依頼できるため、比較検討がしやすくなります。

明確にすべき項目具体例
LPの目的(KGI/KPI)例:新商品の購入、セミナーへの申し込み、無料トライアルへの登録、資料請求など。
目標コンバージョン率(CVR)や目標顧客獲得単価(CPA)も設定できるとより良い。
ターゲット層(ペルソナ)例:30代女性、都内在住、子育て中、オーガニックコスメに興味がある。仕事と育児の両立に悩み、手軽なスキンケアを探している。
商品・サービスの強み例:競合製品にはない独自の美容成分を配合している。初回購入者限定で30%OFFのキャンペーンを実施中。安心の国内生産。
掲載必須のコンテンツ例:お客様の声、専門家による推薦コメント、ビフォーアフター写真、よくある質問(FAQ)、メディア掲載実績など。
希望するデザインの方向性例:シンプルで信頼感のあるデザイン、高級感を演出するデザイン、親しみやすくポップなデザインなど。参考となる競合LPや他社サイトのURLを2〜3例挙げると伝わりやすい。
予算と希望納期例:予算は50万円以内。2ヶ月後のキャンペーン開始に合わせて公開したい。

複数の制作会社から相見積もりを取る

1社だけの見積もりで判断するのは非常に危険です。LP制作の費用は制作会社によって大きく異なるため、必ず2〜3社から相見積もりを取り、費用と提案内容を比較検討しましょう。相見積もりを取ることで、以下のようなメリットがあります。

  • LP制作の費用相場を把握できる
  • 各社の強みや提案内容(構成案、デザインの方向性など)を比較できる
  • 担当者の対応スピードやコミュニケーションの質を見極められる

ただし、単に価格の安さだけで選ぶのは避けるべきです。格安の裏には、デザインがテンプレート固定であったり、修正回数に厳しい制限があったり、公開後のサポートが一切なかったりといった理由が隠れている可能性があります。費用だけでなく、提案の質、実績、サポート体制などを総合的に評価し、自社のプロジェクトに最も適したパートナーを選ぶことが成功の鍵です。

見積もり項目の「一式」表記は詳細を確認する

見積書でよく見られる「デザイン費一式」「コーディング費一式」といった表記には注意が必要です。この「一式」にどこまでの作業範囲が含まれているのかが曖昧な場合、後から「その作業は別途費用がかかります」と言われ、予期せぬ追加費用が発生するトラブルの原因になります。

「一式」という項目を見つけたら、必ずその内訳や作業範囲を具体的に確認しましょう。特に以下の点については、事前に書面やメールで明確にしておくことが重要です。

  • デザイン費:デザイン案はいくつ提案されるのか?修正回数の上限は?スマホ版のデザインは含まれているか?
  • コーディング費:レスポンシブ対応は含まれているか?お問い合わせフォームの自動返信メール設定まで対応してくれるか?
  • ディレクション費:定例ミーティングの回数や時間は?どのような管理業務を行ってくれるのか?
  • 素材費:有料の写真やイラストを使用する場合、その費用はどちらが負担するのか?

見積もりの段階で少しでも疑問に思う点があれば遠慮なく質問し、双方の認識をすり合わせておくことで、後のトラブルを未然に防ぐことができます。

制作実績でクオリティを判断する

見積書の内容とあわせて、制作会社が過去に手掛けたLPの制作実績(ポートフォリオ)を必ず確認しましょう。制作実績は、その会社のデザイン力、構成力、技術力を判断するための最も重要な材料です。

制作実績を確認する際は、以下のポイントをチェックしてみてください。

  • 業界・商材の近さ:自社の業界や取り扱う商品・サービスに近い実績があるか。業界知識がある会社の方が、的確な訴求を期待できます。
  • デザインのテイスト:自社が目指すブランドイメージやデザインの方向性と合っているか。
  • 構成の分かりやすさ:ユーザーをゴール(購入や問い合わせ)までスムーズに導くための情報設計(UI/UX)が優れているか。
  • 成果の有無:可能であれば、そのLPを制作したことでコンバージョン率がどう改善したかなど、具体的な成果についても質問してみましょう。成果を公開している会社は、結果にコミットする姿勢があると考えられます。

見た目のデザインが綺麗なだけでなく、「売れる」「成果の出る」LPを制作できるかどうかという視点で実績を評価することが、LP制作を成功に導く上で不可欠です。

ランディングページの見積もり費用を抑える3つの方法

ランディングページ(LP)の制作費用は、数十万円から百万円を超えることもあり、決して安い投資ではありません。しかし、いくつかのポイントを押さえることで、品質を維持しつつ費用を効果的に抑えることが可能です。ここでは、LP制作の見積もり費用を賢く削減するための具体的な3つの方法を解説します。ただし、最も重要なのはコスト削減そのものではなく、最終的な目的であるコンバージョン(成果)を達成することです。費用と品質のバランスを常に意識しましょう。

デザインテンプレートを活用する

LP制作費用の中で大きな割合を占めるのが、オリジナルデザインの制作費です。デザインテンプレートを活用することで、この費用を大幅に削減できます。テンプレートとは、あらかじめデザインや構成が決まっている雛形のことです。これを基にテキストや画像を差し替えるだけで、LPを完成させることができます。

オリジナルデザインでLPを制作する場合、ディレクターが構成案(ワイヤーフレーム)を作成し、デザイナーがゼロからデザインカンプを作り上げ、それをコーダーが実装するという工程が必要です。テンプレートを使えば、このデザイン作成と、それに伴う複雑なコーディングの工数を大幅に短縮できるため、コストと制作期間の両方を圧縮できるのです。

ただし、テンプレートの利用にはメリットだけでなくデメリットも存在します。両者を理解した上で、自社の目的やブランドイメージに合っているかを慎重に判断しましょう。

比較項目オリジナルデザインデザインテンプレート
費用高額(数十万~百万円以上)安価(数万~数十万円)
制作期間長い(1.5ヶ月~3ヶ月程度)短い(2週間~1ヶ月程度)
デザインの自由度非常に高い。細部までこだわることが可能。低い。決められたレイアウトの範囲内での調整が基本。
オリジナリティ高く、競合との差別化やブランディングに有利。低く、他社のLPとデザインが似てしまう可能性がある。
おすすめのケース・ブランドイメージを確立したい場合
・特定のターゲットに最適化したい場合
・長期的な資産としてLPを活用したい場合
とにかく予算を抑えたい場合・短期間でLPを公開したい場合
・テスト的に複数のLPを試したい場合

テンプレートを選ぶ際は、価格だけでなく、コンバージョンを意識した構成になっているか、更新や修正がしやすいか、といった点も確認することが重要です。

原稿や画像素材を自社で準備する

LPに掲載するテキスト原稿や写真、イラストなどの素材を自社で用意することも、費用削減に直結します。制作会社にこれらを依頼する場合、「コピーライティング費」や「取材・インタビュー費」、「写真撮影費」、「イラスト制作費」といった項目が見積もりに加算されます。

特に、プロのカメラマンによる写真撮影や、専門家へのインタビューなどは高額になりがちです。これらの素材を自社で準備することで、数十万円単位のコストを削減できるケースも少なくありません

自社で素材を準備するメリットは、費用削減だけではありません。製品やサービスに最も詳しい担当者が原稿を作成することで、ユーザーの心に響く、熱量の高いメッセージを伝えられる可能性があります。また、社内の雰囲気を伝える写真など、オリジナリティあふれるコンテンツを用意できるのも強みです。

一方で、素材準備を内製化する際には注意すべき点もあります。

  • 品質の担保:原稿の文章力や写真のクオリティが低いと、LP全体の質が下がり、ユーザーに与える印象が悪化してコンバージョン率の低下につながる恐れがあります。特に写真はLPの第一印象を決定づける重要な要素です。スマートフォンで撮影しただけの不鮮明な写真ではなく、できる限り一眼レフカメラで撮影したり、照明に気を配ったりするなど、品質には最大限配慮しましょう。
  • 社内リソースの確保:原稿作成や写真撮影には、担当者の時間と労力がかかります。通常業務と並行して質の高い素材を準備できるか、事前にリソースの確認が必要です。
  • 権利関係の確認:使用する写真やイラストの著作権、人物写真の肖像権など、法的な権利関係をクリアにしておく必要があります。無断使用はトラブルの原因となるため、細心の注意を払いましょう。

すべてを自社で用意するのが難しい場合は、「写真はプロに依頼し、原稿は自社で書く」など、部分的に内製化するのも賢い方法です。

依頼したい作業範囲を明確に伝える

LP制作の見積もりを依頼する際に、「どこからどこまでの作業を依頼したいのか」を明確に伝えることは、適正な価格で発注するための非常に重要なポイントです。作業範囲が曖昧なまま依頼すると、制作会社はリスクを考慮して余裕を持たせた(高めの)見積もりを提示せざるを得ません。

逆に、自社で対応できる範囲と、プロに任せたい範囲を明確に切り分けることで、不要な作業項目を削ぎ落とし、見積もりをスリムにすることができます。例えば、以下のように依頼範囲を具体的に定義します。

  • 企画構成(ワイヤーフレーム作成)は自社で行い、デザインとコーディングのみ依頼する。
  • サーバー契約やドメイン取得は自社で対応するため、制作会社への依頼は不要。
  • 原稿と写真はすべて自社で用意する。
  • お問い合わせフォームは既存のものを流用するため、新規設置は不要。

このように依頼範囲を具体化することで、制作会社は必要な工数を正確に算出できるため、精度の高い見積もりが期待できます。また、制作会社との間で「言った・言わない」の認識齟齬が生まれにくくなり、後から「これは見積もりに含まれていなかった」といった追加費用が発生するリスクを低減できるというメリットもあります。

見積もり依頼の前に、社内で「LP制作の目的」「ターゲットユーザー」「LPで伝えたい内容」「自社で対応可能な作業」などを整理し、RFP(提案依頼書)としてまとめておくと、複数の制作会社に同じ条件で相見積もりを依頼しやすくなり、比較検討がスムーズに進みます。

まとめ

本記事では、ランディングページ制作における見積もり項目や費用相場について解説しました。LPの見積もりは企画・デザイン・コーディングなど多岐にわたります。費用はLPの長さや機能の有無で大きく変動するため、各項目の内訳を理解することが重要です。費用対効果の高いLPを制作するためには、まず自社の目的を明確にし、複数の制作会社から相見積もりを取りましょう。その際、見積もり内容を詳細に確認することが、制作会社との認識のズレを防ぎ、プロジェクトを成功に導く鍵となります。

この記事を書いた人

Atsushi

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