SEO対策
2022.10.25
WEB Marketing Journal
今回はSEO対策の中身について初心者向けに解説します。SEOとはどういうものかについては前回の記事で解説しているので、まだ読んでいない方はこちらを先に読んでいただけるとより理解が深まります。
この記事では、初心者の方にもわかりやすく実施するべきSEO対策を解説していますので安心して読み進めてください。
まずはSEO対策を行う前に、重要なポイントについて解説します。
SEO対策を行う上で最も重要なポイントは、
「検索したユーザーに対して良質なコンテンツを提供し、さらに検索エンジンに内容を正しく伝える」ことです。
良質なコンテンツとは問題解決ができる、新しい情報を得られる、専門的な知識を得られるなどのユーザーにとって有益で行動を起こさせるようなコンテンツのことを指します。
また、検索エンジンに正しく内容を伝えるためには検索エンジンが認識しやすい文章・記述をするということが重要です。どちらも揃っていなければどんなSEO対策を行っても成果が出ないので、このポイントは覚えておいてください。
次に、なぜGoogleの評価基準を知る必要があるかについてお話します。
検索エンジンは日本においてはGoogleとYahoo!の2つの検索エンジンが約9割のシェアを占めています。また、Yahoo!はGoogleの検索アルゴリズム(=手法)を利用しているため、実質SEO対策(検索エンジン最適化)はGoogle対策と言えるのです。
そのため、SEO対策を行うにはGoogleの評価基準を知ることが重要です。Googleは評価の仕方を公開しているので、必ず一度は目を通してみてください。
Google「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」
Googleが最重要視する評価基準は「E-A-T」と言われており、
Expertise(専門性)
Authoritativeness(権威性)
Trustworthiness(信頼性)
の頭文字を取ったものです。
難しく感じるかもしれませんが、つまりは専門的な情報かつ信用できる情報を正しい根拠のもと発信しているかという点を重要視しているということです。この3つを満たしていることで高品質なサイトと評価されやすくなります。
「YMYL」や「MFI」についても理解しておくとよりしっかりとしたSEO対策を行うことができます。
YMYLとは「Your Money or Your Life」の頭文字を取ったもので、直訳すると「あなたのお金やあなたの生活」となり、健康的な生活をする上で重要な影響を与えるテーマのことを意味します。
YMYLに含まれるテーマは以下のようなものを指します。以下の情報を扱っているページに誤情報が載っていると、その情報を信じた人の生活にネガティブな影響を与えてしまうため、情報の正確性や信頼性を判断する厳しい基準が設けられています。
・最新ニュースや国際的な時事問題、重要なトピック ・法事や政治など市民権利に関わるトピック ・高価な商品や高額なサービス等のコンテンツ ・医療、医薬など健康に関わるコンテンツ ・保険、金融など財産に関わるコンテンツ ・人の集団(人種・宗教等)に関わるコンテンツ |
MFIとはモバイルファーストインデックスの頭文字を取ったもので、Googleがモバイルユーザー増加に伴いモバイルユーザーが検索をしたときに表示するサイトの内容にミスマッチが起こらないように、インデックスの対象ページをPCページからモバイルページに移行しました。そのため、モバイルページの使いやすさや表示スピードの速さなどが評価基準となっています。
続いて、実際にウェブページが検索結果に表示されるまでに、どのような仕組みで表示するサイトの決定が行われているかを理解しておきましょう。Googleの場合、検索順位の決定は以下の3つの流れで行われます。
1.クローラーがウェブページをクロールし、テキスト情報を読み取る
まずは、クローラーと呼ばれるロボット(Googlebot)がウェブページを発見・巡回し、そのページの内容を読み込んでコンテンツや画像、ファイルなどの情報を収集します。クローラーにあなたのページはどんなページかを知ってもらうということです。
2.クロールしたウェブページをインデックスする
次に、先ほどクローラーが収集したコンテンツや画像、ファイルなどの情報をデータベースに登録します。注意点としては、Googleはどのようなコンテンツでもインデックスするわけではなく、品質のよいコンテンツのみをインデックスの対象としている点です。
3.インデックスされたページの中から検索キーワードとの関連性の高いものをランキングで表示する
最後に、データベースにインデックスしたページの中から検索ワードと関連性が高く、品質の良いページを順番に表示していきます。検索結果はこのような流れで順位が決まり、表示されています。
このことからもわかるように、どれだけ優れたコンテンツでも、クロールされなければ、または正しくインデックスされなければ検索結果に表示されることはないということです。
ようやく本題のSEO対策の内容について解説していきたいと思います。
まず、SEO対策には内部施策、外部施策、コンテンツSEOの大きく3つに分けられます。
それぞれどのような内容か解説していきます。
まず内部施策として挙げられるのは次になります。
■クロールの最適化に関する施策
クロールは何度も頻繁にクロールされることで正確にページの情報を収集してもらえるため、クロールを促進させるための施策を行うことはSEO対策において重要です。
<クロールの最適化に関する主な内容> ・Google Search Consoleからクロールリクエストをする ・XMLサイトマップを作成する ・クロールされたくないページをrobots.txtで除外する ・パンくずリストを設置する |
■インデックスの最適化に関する施策
検索エンジンにページの内容を正確に理解してもらうためにはHTML構造を最適化し、重複コンテンツ扱いをされないように施策を行う必要があります。
<インデックスの最適化に関する主な内容> ・ページタイトルを最適化する ・見出しタグを最適化する ・メタディスクリプションを最適化する ・内部リンクの構築 |
■ユーザビリティ・ページエクスペリエンス
ページエクスペリエンスとは、ウェブページの見やすさ、読みやすさ、操作のしやすさ、表示速度などユーザー体験全体を評価するものです。これは2021年8月と比較的最近導入された評価の指標で、表示が早いページはユーザー体験が向上するため、離脱率の低下やコンバージョン率の向上が見込めるため結果的にSEOで成果を上げることにつながります。
<ページ表示速度改善方法> ・画像ファイル、JavascriptやCSSファイルを圧縮し軽量化する ・ページスピードのチェックはGoogleが提供している「PageSpeed Insights」を利用してページ速度を計測する ・画像読み込みを遅延させる ・適切なタグを使う |
■SEOにおけるマイナス要素の排除
・重複コンテンツを作らない
・低品質コンテンツをインデックスから除外する
・孤立ページやリンク切れをつくらない
SEOにおける外部施策はテーマやトピックに関連のある他のサイトから被リンクを受け、クロールの促進や外部から評価をしてもらうための対策です。
内部対策と異なり、外部からの評価が必要になるため自社でのコントロールが難しい部分がある点が特徴です。外部リンクを集める方法としては、コンテンツをSNSやメルマガなどで拡散する方法やプレスリリースを活用する方法などがあります。
まず第一にコンテンツはユーザーの課題を解決することを目的として制作していくことが大事です。SEO対策中心でユーザーにとって有益な情報を提供できていないコンテンツはいくら制作しても意味がなくなってしまうため、次のことをしっかり意識して制作してみてください。
■目的を明確にする
コンテンツを制作する際は強く主張したいことを決め、目的を明確にしましょう。
■キーワードの選定
キーワードはキーワードプランナーやキーワードファインダー、ラッコキーワード、他の人はこちらも検索などのツールや機能を活用してキーワードを選定しましょう。ある程度キーワードが定まってきたらメインとなるキーワードを一つ決めましょう。
■タイトルを設定する
タイトルには選定したキーワードを含めることがSEO対策の基本です。また、文字数は40文字程度がよいとされています。
■検索ニーズに合うページを作る
検索ニーズの確認の仕方としては、まず先ほど選定したキーワードでネット検索をしてみましょう。次に、上位表示されたコンテンツの内容をいくつか確認します。そうするとどのようなニーズがあるか傾向を把握できるため、その傾向を自身のコンテンツにも盛り込んでみましょう。他にも、Q&Aサイトでキーワード検索をするのも、ユーザーの新たなニーズを発見できる可能性があるため有効です。
■内部リンク構造を最適化する
内部リンクを適切に設置することはSEO対策においてとても重要な要素の一つで、実施することで次のようなメリットがあります。
・コンテンツ同士の関連性が高まり、テーマ性が強調される
・クローラーがサイトの巡回をしやすくなる
・インデックスを促進できる
・ページ間の移動がしやすくなるためサイトの滞在率、回遊率があがる
■コンテンツの信頼性を明示する
コンテンツに有益な情報が書かれていても、本当に信頼できる情報か、あるいは著者やサイトの運営者は信頼できる人物や企業なのかを判断できる必要があります。
先ほど解説した「E-A-T」のTrustworthiness(信頼性)の重要度は年々高まっている傾向があり、誰が発信しているのかが重要視されているためです。
SEO対策を行う上で必須のツールを紹介します。すべてGoogleが提供しているツールで無料で利用できますので、ぜひ登録しておいてください。
Google Search Console
Googleサーチコンソールとは、Googleが提供しているインターネット検索の分析ツールです。ユーザーがどのキーワードで検索し結果としてどのように表示されたかなどが確認できる点が特徴で、キーワードの表示回数や順位の推移、サイトが抱えている問題点などを知ることでサイトの改善をするために必須ツールです。
Googleトレンド
Googleトレンドとは、Googleが提供しているキーワードの検索需要の推移をグラフでチェックできるツールです。チェックしたいキーワードを入れると、「人気度」という指標でそのキーワードの需要の推移が確認できるため、キーワード選定の際に活用できます。
Google Analytics
Googleアナリティクスとは、Googleが提供しているWebサイトのアクセス状況を分析できるツールです。Googleアナリティクスに登録したWebサイトに訪問したユーザーの属性や訪問したページ、広告の効果や反響調査など様々な分析に利用できます。
Page Speed Insights
ページスピードインサイトとは、Googleが提供しているWebページの表示速度を測定できるツールです。WebページのURLを入力するだけで表示スピードのスコアの測定をしてくれます。ページの表示速度はSEO対策において重要な項目のため、このツールを活用しWebページの改善に役立てましょう。
ガイドラインに沿わないSEOの手法はペナルティとなり、最悪の場合は検索結果に永久に表示されなくなる可能性もあります。ガイドラインに沿った正式な方法でSEO対策を行いましょう。
以下が検索エンジンを騙す行為とされているSEOの例です。
<NG行為> ・リンクプログラム(リンク購入)への参加 ・検索エンジンに向けたページを表示するクローキング ・不正なリダイレクト ・隠しテキストや隠しリンク ・誘導ページ ・コピーコンテンツ ・キーワードの詰め込み |
最後に、ここまでSEO対策について解説してきましたが、一番重要なポイントは「ユーザーファースト」のコンテンツ作りをするということです。コンテンツ作りをする際は、常にユーザー目線を忘れずに制作をしましょう。
また、内部施策、外部施策、コンテンツSEOの分析を繰り返していくことでページは最適化されていきます。SEOはすぐ目に見える結果は出にくいため地道な作業になりますが、コツコツ改良していくことで結果に繋がる可能性は高くなります。
自社内でコンテンツ制作をするリソースがない、業者に依頼して確実に成果を出したい、ということであれば一度当社にご相談ください。
カゲヤマ
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