GA4
2022.12.06
WEB Marketing Journal
GA4「探索」ツールは「レポート」より詳しくデータを確認できるツールです。
カスタマイズ性が高い分、難しく感じられますが基本操作を覚えてしまえば自由にカスタマイズできるため分析の幅も広がります。
今回は探索ツールの基本の使い方と7つのフォーマットについて解説します。
まずは探索ツールの基本画面について紹介します。
フォーマットは「手法」という項目です。
空白のシート+6つのテンプレートが用意されています。
この画面がレポート作成の際の基本操作画面です。
左で設定をカスタマイズし、右で設定したデータが見れます。
左側の設定の内容は<変数>と<タブの設定>に分かれています。
項目 | 概要 |
---|---|
データ探索名 | レポートの名前を設定 |
カスタム | 確認したいデータの期間を設定 |
セグメント | データを絞り込むための条件を設定 |
ディメンション | データの属性、分析の対象となるものを選択 |
指標 | ユーザー数やイベント数など、確認したい数値を設定 |
項目名 | 概要 |
---|---|
手法 | フォーマットを選択 |
ビジュアリゼーション | グラフの表示スタイルを切り替え |
セグメントの比較 | <変数>で設定したセグメントを配置 |
行 | <変数>で設定したディメンションを配置、行の追加、変更 |
列 | <変数>で設定したディメンションを配置、列の追加、変更 |
値 | <変数>で設定した指標を配置 |
セルタイプ | レポートのデータデザインを変更可能 |
フィルタ | ディメンションや指標を配置することでデータの比較が可能 |
タブの行、列、値には<変数>で選択したものを配置しないとデータが反映されないため注意が必要です。
(変数で選択しただけではデータに反映されません。)
空白のフォーマットは、変数やタブの設定に何も設定されておらず、一から自由にカスタマイズしてデータを作成できます。
GA4に慣れてきたら、空白のフォーマットを使って一から作成するとより自由度の高い高度なデータ分析を行うことができます。
自由形式を選択すると、クロス集計表の形式で表示されます。
棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフ、散布図、地域マップなど表示形式を切り替えることもできます。
目標到達プロセスデータではユーザーがコンバージョンに至るまでのステップをビジュアル表示し、各ステップでのユーザーの動向を把握できます。
例えば見込み顧客がどのように買い物客になり、その後どのように顧客に変わるか
一見客がどのようにリピーターに変わるか、ということが可視化できます。
経路データ探索では、ユーザーがどのような経緯でサイトやアプリにアクセスしているのかを表示できます。
また、新規ユーザーがホームページを開いた後によく開かれているページを確認したり、ユーザーがアプリを削除した後にユーザーが行う操作を確認することができます。
セグメントの重複を使用すると、最大 3 個のユーザー セグメントを比較して重複状況と相互関係を確認できます。この手法は、複雑な条件に基づいて特定のユーザーを見分ける際に役立ちます。
ユーザーエクスプローラーでは個々のユーザーの利用状況ごとにデータを可視化できます。
例えば、x月x日にコンバージョンした特定のユーザーのサイトの初訪問はいつで、その後いつどのような動き(ページを開く、クリックするなど)をして、コンバージョンに至ったか、という行動フローが時系列でわかります。
このようなユーザーの行動把握は、特定のユーザーフローについての分析やトラブルシューティングを実施したりする場合に重要になります。
コホートデータ探索では、共通の属性を持つユーザーのグループの行動とパフォーマンスから、分析情報を入手します。
初期設定では初めてサイトにアクセスした日/週ごとにユーザーをグループに分けられており、その後グループごとにどれくらいの頻度で再度アクセスされているかを確認できます。
ユーザーのライフタイム手法を使うとサイトやアプリの顧客のライフタイムバリュー(顧客生涯価値)がわかります。
顧客生涯価値とは、ある顧客が自社と取引を開始してから終了するまでの期間に、自社にどれだけの利益をもたらしてくれるかを表した数値です。
例えば、最も利益を獲得できている参照元/メディア/キャンペーンの把握や、顧客価値が高いとされるユーザー(コンバージョンの可能性が高い、離脱の可能性が低い)を獲得している有効なキャンペーンの把握ができます。
今回はGA4の探索ツールの基本の使い方とフォーマットについて紹介しました。
フォーマットをそのまま使うだけでもレポートより詳しくデータを確認することができますし、カスタムをすることで自分の見たい軸でデータを確認できるようになり、分析の幅がぐんと広がります。
今後もGA4の探索について、各フォーマットの詳しい設定方法や活用方法について紹介していくのでぜひ他の記事も参考にしてみてください。
<GA4探索シリーズ一覧>
●ユーザーの行動フローを知りたい場合は「経路データ探索」を活用してCV数を増加!
●ユーザーの離脱ポイントを知りたい場合は「目標到達プロセス」を活用してサイトを改善!
カゲヤマ
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